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高校球児トッププロスペクトその5〜石川直也、梅津晃大、菅野秀哉、大和田啓亮、小島和哉、福本裕亮、齋藤誠哉、立田将太、山本晃希、諸富将士

石川 直也 いしかわ なおや

山形中央(山形)3年
投手・191cm78kg・右投右打

力強さを備える191センチ右腕

 細身ではあるが、冬を越えてトレーニングに打ち込んだ成果を感じさせる体の強さが生まれた。191センチの長身から繰り出すキレのあるストレートは最速146キロ。カーブ、スライダーをうまく織り交ぜるが、勝負所で高く浮くクセがあるのが難点。春の県大会初戦では高めのストレートを痛打されて日大山形に敗れた。夏はリベンジなるか。



梅津 晃大 うめつ こうだい

仙台育英(宮城)3年
投手・190cm82kg・右投右打

大型右腕は「真のエース」に進化中

 振り切った腕が体に巻き付くくらいしなやかな投球フォームから140キロのストレートを投げ込む。昨秋はエースナンバーを背負いながら登板機会が少なかったが、今春は2回戦の小牛田農林戦で打線が沈黙する中、被安打3、13奪三振と奮投。エースとしての働きを十二分に見せた。変化球でストライクを取れるようになることが課題だ。


菅野 秀哉 かんの しゅうや

小高工(福島)3年
投手・182cm70kg・右投右打

多彩な投球術でチームを牽引

 2年生からエースナンバーを背負い、昨夏の福島大会ではチームをベスト4に導いた。140キロを超えるストレートには威力があり変化球も多彩。ゴロの山を築く投球にも自信を持つ。春先は故障で実戦経験を積めなかったが、県大会初戦(福島商)では13奪三振の完封劇を演じ、周囲に健在ぶりをアピール。肉体は成熟過程で伸びしろは十分にある。


大和田 啓亮 おおわだ けいすけ

日大東北(福島)3年
投手・179cm76kg・右投右打

歴史に新たな一歩を刻んだ本格派

 昨秋の県大会準決勝で、聖光学院の県内無敗記録を95でストップさせた本格派右腕。最速145キロのストレートにはキレがあり、130キロ台後半を常時計測する。変化球はスライダー、カーブの他、スプリットを習得。投球の幅が広がり、打たせて取る投球にも磨きがかかった。山本学園(山形)との練習試合ではノーヒットノーランを達成した。


小島 和哉 おじま かずや

浦和学院(埼玉)3年
投手・175cm77kg・左投左打

復調なるか!? 2013年春V左腕

 2013年のセンバツV左腕も、夏の甲子園での乱調&故障降板、秋の県大会早期敗戦など試練が続いた。体重と球速は着実に上積みされ、好調時はストレートも140キロ超えが増えたが、命綱の制球力は求めるレベルまでは復調していない様子。打者の左右によらず内角を厳しく突く度胸は揺るぎないだけに、精度の向上が今夏や将来をも左右することになる。


福本 裕亮 ふくもと ゆうすけ

愛工大名電(愛知)2年
投手・182cm68kg・左投左打

春にプチ・ブレークした注目株

 肩の可動域が広く、右打者の内側にキレるスライダーと目を見張るクロスファイアー。ホップ軌道のストレートも素質の高さの証だ。昨秋の練習試合で好投し「隠し玉」として本誌で紹介するはずが、春の県大会でセンバツ4強・豊川を相手に4回2/3をノーヒット投球。その反動で左肩に張りが出て、以後は再びベールの中だが、順調ならば来年はドラフト候補。


齋藤 誠哉 さいとう せいや

磐田東(静岡)3年
投手・184cm74kg・左投左打

美フォームで魅了する東海No.1左腕

 将来性なら東海地区ナンバーワン左腕の呼び声が高い本格派。柔らかい肩とヒジを存分に生かし、グッと重心が前に乗って球を打者寄りで離すことができる。見た者誰もが、その素質の高さを感じる流麗なフォームだ。今春の球速は常時130キロ前後でも、それ以上のスピードに感じるキレ。恵まれた能力を生かし、どこまで成長できるかは本人の努力次第か。


立田 将太 たつた しょうた

大和広陵(奈良)3年
投手・181cm82kg・右投右打

力強さと繊細さが同居するザ・投手

 中学時代から有名なドラフト上位候補の大型投手。剛腕のイメージながらコントロールで苦労するタイプではなく、四死球も少なく大崩れしない。投手としての危機回避能力が高く、打者と対峙しただけで力関係を察知し、全力投球せずに抑え込む。江川卓(元巨人)をイメージさせる投げっぷり。オンオフをうまく使い最後の夏は連投覚悟の準備で挑む。


山本 晃希 やまもと こうき

熊毛南(山口)3年
投手・182cm82kg・右投右打

生きたボールは安定感も抜群

 全身をムダなく使ってスピンの効いたボールを内外角、高低に投げ分けられる。生きたボールを投げられるからこそ、必殺スライダーの効き目も抜群で「ピンチでも四球を出さない」と大浪定之監督の信頼も絶大だ。今春は聖光戦で完封も爪を割って次戦は未登板。しかし、左腕・東卓矢が岩国相手に1失点完投勝利と、エースのもたらす相乗効果は大きい。


諸富 将士 もろどみ しょうじ

城北(熊本)3年
投手・193cm82kg・右投右打

角度のある球筋で三振奪う大型右腕

 長いリーチをしならせると、スピンの効いたボールがシュルシュルとミットに吸い込まれていく。スキージャンプ台のような高角度から滑り下りてくるような球筋で、バットが空を切った打者も首をかしげるほど。昨秋の千原台戦で先頭から5者連続三振を奪い、スタンドをざわつかせた。今春の熊本大会は未登板だったが、4月末の試運転は上々だ。

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