(中)◎上田剛史(関西)
(三)◎川端慎吾(市和歌山)
(二)◎山田哲人(履正社)
(一)◎畠山和洋(専大北上)
(右)◎雄平(東北)
(左)◎坂口智隆(神戸国際大付)
(捕)◎中村悠平(福井商)
(遊)◎大引啓次(浪速)
(投)◎小川泰弘(成章)
(※◎は甲子園出場経験あり)
なんと、ヤクルトの開幕オーダーは全員甲子園経験者だった。現在はケガ人が続出しているためメンバーが大きく変わっているが、その後に出てきた選手も軒並み甲子園経験者。西田明央(北照)、今浪隆博(平安)、西浦直亨(天理)、比屋根渉(沖縄尚学)らがそうだ。
主力で甲子園未出場は谷内亮太(金沢西)くらい。ドラフトで甲子園出場しているか否かで、何らかのフィルターがあるのかもしれない。
(左)◎高山俊(日大三)
(中)×横田慎太郎(鹿児島実)
(三)ヘイグ
(右)◎福留孝介(PL学園)
(一)ゴメス
(遊)◎鳥谷敬(聖望学園)
(二)◎西岡剛(大阪桐蔭)
(捕)◎岡崎太一(智辯学園)
(投)メッセンジャー
甲子園球場を本拠地とするだけあって、甲子園出場組が日本人選手の6人中5人を占める。開幕投手はメッセンジャーに譲ったが、藤浪晋太郎は甲子園で春夏連覇。当然出場経験者だ。
甲子園に縁のある選手を獲得したほうが人気も出る。そんな思惑が加味されているのかもしれない。
(遊)◎田中広輔(東海大相模)
(二)×菊池涼介(武蔵工大二)
(中)◎丸佳浩(千葉経大付)
(三)ルナ
(左)エルドレッド
(一)×新井貴浩(広島工)
(右)◎下水流昂(横浜)
(捕)◎石原慶幸(県岐阜商)
(投)ジョンソン
広島は甲子園経験者が日本人選手の6人中4人と、まずまず高い割合だ。ここ最近だと前田健太(PL学園)、佐藤剛士(秋田商)、今村猛(清峰)、堂林翔太(中京大中京)ら、甲子園で活躍した投手を多く獲得。また、野手も甲子園経験者が多い。
今夏は広島新庄の堀瑞輝が甲子園で活躍したが、地元指名を行うのだろうか。
(右)×長野久義(筑陽学園)
(中)×立岡宗一郎(鎮西)
(遊)◎坂本勇人(光星学院)
(一)ギャレット
(二)クルーズ
(左)◎亀井善行(上宮太子)
(三)◎村田修一(東福岡)
(捕)◎小林誠司(広陵)
(投)×菅野智之(東海大相模)
巨人は日本人選手の7人中4人が甲子園経験者だった。菅野は意外にも甲子園の経験がない。高校2年秋から主戦となったため、2年春に東海大相模がセンバツ出場を果たしたときには、出番がなかったからだ。
小林は“がばい旋風”の佐賀北に敗れて準優勝に終わった広陵の捕手。その大会で野村祐輔(広島)とバッテリーを組んでいたのはおなじみだろう。
(三)×白崎浩之(埼玉栄)
(中)◎荒波翔(横浜)
(一)ロペス
(左)◎筒香嘉智(横浜)
(右)ロマック
(遊)◎倉本寿彦(横浜)
(二)×柴田竜拓(岡山理大付)
(捕)×戸柱恭孝(鹿屋中央)
(投)×井納翔一(木更津総合)
さすが、DeNAだというべきか。横浜出身の甲子園出場者が3人スタメンに名を連ねている。いや、スタメンに横浜以外で甲子園に出場した選手がいないというべきか。
DeNAはもともと開幕戦には出場していない選手にも横浜出身者が多い。今年も地元戦略として横浜のエース・藤平尚真(横浜)を狙っていくのか要注目だ。
(中)×大島洋平(享栄)
(二)◎荒木雅博(熊本工)
(遊)×遠藤一星(駒場学園)
(一)ビシエド
(右)◎平田良介(大阪桐蔭)
(左)×藤井淳志(豊橋東)
(三)×高橋周平(東海大甲府)
(捕)×桂依央利(太成学院大高)
(投)◎大野雄大(京都外大西)
中日は甲子園経験者は3人。ドラフトも独自戦略を取ることが多く、高橋純平(県岐阜商→ソフトバンク)から小笠原慎之介(東海大相模)に向かった昨年の1位指名は珍しいかもしれない。
谷繁元信監督が途中辞任した中日。今年の秋はどのような指名を見せるのだろうか。落合博光GMの胸中やいかに。
セ・リーグ各球団の開幕オーダーにおける甲子園出場経験者は以上の結果となった。
甲子園球児が多い球団があれば、独自のカラーを濃く出している球団もあることがわかるだろう。ヤクルトや横浜の偏り、これは偶然かも知れない。だが、こういったデータを積み重ねて調べていくのも、野球ファンの楽しみなのだ。
贔屓チームの甲子園経験者を調べてみると新たな発見があるかもしれない。選手名鑑を片手に調べてみてはいかがだろうか。
文=勝田 聡(かつた さとし)