12球団の中でもファンサービス度が高いのはソフトバンクだ。まず、いますぐにでも春季キャンプ特設ウェブサイトをチェックしてほしい。イベント関係の充実はもちろん、春季キャンプ専用アプリも用意されている。アプリでは広いキャンプ地のどこで誰がどんな練習をしているなどがリアルタイムで手に入る。また、近隣の駐車場の空き状況など、キャンプを快適に楽しむための情報が満載となっている。
加えて、ソフトバンクのキャンプ地にはご当地グルメが集結。コレを目当てに行きたくなる。そんな楽しみ方もできるのだ。開催地の宮崎近隣からだけでなく、本州からもたくさんのファンが集まるのもうなずける。
ここ数年のプロ野球のキャンプの本場は沖縄であり、期間は各球団まちまちだが、12球団中、9球団は沖縄の地にやってくる。石垣島(ロッテ)や久米島(楽天)といった離島でキャンプを行う球団もあるが、沖縄本島であれば、レンタカーでキャンプ行脚が可能だ。贔屓チームではなくとも、敵情視察するのも面白い。
沖縄は県をあげてプロ野球のキャンプを盛り上げている。「プロ野球は沖縄からはじまる」のキャッチフレーズのもとに特設サイトを開設。NPBのみならず、沖縄でキャンプを張る球団の情報提供を行っている。
また、野球好きのオーナーがいる居酒屋を絡めたタイアップイベントも行われており、沖縄料理に舌鼓を打ちながらプロ野球OBのトークショーに耳を傾けることができる。野球好きかつ呑兵衛にはたまらないひと時だ。
すでに紅白戦を行う球団もあり、選手たちは生き馬の目を抜くスタメン争奪戦が繰り広げている。そんな真剣な選手たちをいつもより近くで観戦でき、観光も満喫できる、野球好きにとっては貴重な時期だ。まだ間に合う。この機会を逃す手はない!
文=元井靖行(もとい・やすゆき)