週刊野球太郎
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さぁ。高校野球開幕の時間だ! 日米オールスター出場選手も決定、アツい夏がやってくる!

 『今週の野球みどころランキング』は、7月第2週に注目度の高まっている野球関連の話題について紹介していきます。
 今後の簡単な野球界のスケジュールは最後にまとめていますので、重要事項はチェックしてください!

都市対抗野球開幕間近!
―――社会人野球

 『第85回都市対抗野球大会』(7月18日から29日/東京ドーム)の開幕が迫ってきた。今回は85回目の記念大会ということで例年より2チーム多い34チームで優勝旗である黒獅子旗争奪を繰り広げる。


 開幕戦となるのは東京ガス(東京都)vs七十七銀行(仙台市)の一戦。東京ガスは昨夏の甲子園で活躍した山岡泰輔(瀬戸内高出身)、七十七銀行は昨秋の明治神宮大会で好投を見せた東谷優(中部学院大出身)の新人右腕2人にも注目だ。

 1950(昭和25)年から1952(昭和27)年の全鐘紡(大阪市)以来の3連覇を狙うJX-ENEOS(横浜市)も同じく開幕日18日の第3試合でJR東海(名古屋市)と対戦。

 開幕日から目の離せない試合が続く今大会。85回の記念大会にふさわしい熱戦の数々が期待される。

 また、今年から放送局がGAORAからJ SPORTSに変わり、全33試合を放送。さらに『第85回都市対抗野球ダイジェスト』という番組が、関東圏のUHF局5局(テレ玉、群馬テレビ、チバテレ、tvk、とちテレ)とJ SPORTSで毎日オンエアされることとなっている。

四国IL、BCリーグで前期優勝チームが決まる。BC2球団の新規加盟も
―――独立リーグ

 四国4県で行われている『四国アイランドリーグplus』は6月28日に前期最終戦が行われた。勝てば優勝だった香川オリーブガイナーズだが、愛媛マンダリンパイレーツに0−3の完封負け。この結果、徳島インディゴソックスと同率で並び、香川との直接対戦成績で上回る徳島が前期優勝を決めた。

 また高知ファイティングドッグスには、西アフリカ・ブルキナファソ出身のサノー・ファリース・ウセン選手が練習生として加入。30日から合流している。これで同球団には2人目となるブルキナファソ人の練習生となった。

 北信越および北関東で行われている『ルートインBCリーグ』は上信越地区で群馬ダイヤモンドペガサスの前期優勝が28日に決定。翌29日のホーム最終戦で川尻哲郎監督が胴上げで宙を舞った。

 北陸地区では30日にマジック1が点灯していた富山サンダーバーズが、2位の福井ミラクルエレファンツの敗戦により前期優勝が決定。実に6年ぶりとなる前期優勝を決めた。

 また同リーグは24日、来季から2球団が加わり8球団で運営すると発表。加盟するのは埼玉県熊谷市を拠点に活動する「武蔵ヒートベアーズ」と福島(球団名未定)の2球団。現在は6球団を上信越地区(新潟、信濃、群馬)と北陸地区(富山、石川、福井)に分ける2地区制で行われているが、1リーグ制も視野に運営方法を議論していくという。

ついに地方大会開幕。北照が早くも敗れる。安樂復活へ
―――高校野球

 夏の甲子園『第96回全国高校野球選手権大会』の地方大会が各地で続々と始まっている。

 6日に開幕した東東京大会では21世紀枠として都立高校初のセンバツに出場をした都小山台高が1回戦で都橘高に12−0の5回コールド勝ちと好発進した。

 南北海道大会の小樽支部予選Aブロック決定戦では、2年連続の甲子園出場を狙った北照高が小樽潮陵高に2−9の7回コールド負けを喫し、南北海道大会を前の支部予選で敗退する波乱が起きた。小樽潮陵高が北照高と対戦するのは昨夏から4季連続。過去3度の対戦はいずれも惜敗していたが、「4度目の正直」で見事に金星を挙げた。

 茨城大会では、下館工高の谷中規彦が15三振を奪い、ノーヒットノーラン全国一番乗りを飾った。得意のスライダーはストレートと同じ腕の振りで見分けがつきにくい、とプロスカウトも評価している投手。『野球太郎No.009 夏の高校野球大特集号』の巻頭特集「高校生プロスペクト名鑑100名」に名を連ねている谷中。今度どのような投球をするか、気になるところだ。

 また愛媛大会を前に、今秋ドラフトの目玉・安樂智大(済美高)が5日、同高グラウンドで行われた鳴門渦潮高(徳島)との練習試合に先発登板。今春の四国大会準優勝校に対し、わずか96球で完封勝利。ストレートの球速も147キロを記録するなど完全復活へ万全の調整をうかがわせた。

 日本高校野球連盟は、5月末時点での部員数と加盟校数を発表した。硬式の部員数は昨年よりも3224人増の17万312人で、1982(昭和57)年の調査開始以降、過去最多となった。加盟校数は昨年より18校減って4030校。また今選手権大会に出場した校数は11年連続での減少となるマイナス40校の3917校となった。最多は神奈川県の190校、最少は鳥取県の24校となった。

田中将大、連続クオリティ・スタート記録は止まるも12勝目
―――MLB

 ヤンキースの田中将大は7月3日のツインズ戦に先発。7回9安打4失点と今季自身最多の自責点を奪われながらも、味方打線の援護もあり12勝目。開幕から続く連続クオリティ・スタート(6回以上を投げ、自責点3以下)は16試合でストップしたものの、チームの連敗を5で止め、チームの勝率を5割に戻した。

 一方、同じくヤンキースの黒田博樹は1日のレイズ戦は8回2失点に抑えたが、打線が湿って1−2の競り負け。しかし、6日のツインズ戦では5回2/3で4失点だったものの、打線が爆発し、序盤に8点を奪い、勝ち投手となり、6勝6敗の五分に戻した。

 さらにここへ来て、ヤンキースは右膝の故障で離脱中だったCC・サバシアが今季絶望となる可能性が高くなってきた、とジラルディ監督が話しており、より日本人投手2人にかかる期待は大きくなりそうだ。

 レンジャーズのダルビッシュ有は4日の交流戦・メッツ戦に先発。4回の第2打席では、自身メジャー初の長打となる二塁打を放ったが、投げては5回5安打4失点。黒星こそ付かなかったものの、これでチームは6連敗となった。

 6日、MLB機構は15日に行われるオールスターゲームの出場選手を発表。田中将大(初出場)とダルビッシュ有(3年連続3度目)の出場が決まった。

▲出場が決定した直後、ツイッターで田中とじゃれあっていたダルビッシュ

 また惜しくも落選してしまったが、田中やダルビッシュとともにオールスター出場の予想がされていたレッドソックスの上原浩治は、5日のオリオールズ戦のダブルヘッダー第1試合で、同点の9回表に登板。この場面を無安打無失点で抑えると、味方打線がその裏にサヨナラ勝ち。上原がチームへ流れを見事に呼び込み、今季4勝目。

 マリナーズの岩隈久志は1日のアストロズ戦に先発、6回7安打無四球1失点で今季6勝目を挙げた。メッツの松坂大輔も同じく1日に先発。ブレーブスを相手に5回7安打5失点の内容で3敗目を喫した。

※開催日時はすべてアメリカ現地時間

オールスター出場全選手出揃う、松井裕樹がついに初勝利!
―――NPB

 今年は西武ドームと甲子園で行われる『マツダオールスターゲーム2014』の出場全選手が発表された。

 6月27日に発表されたファン投票の最終結果では広島から前田健太や菊池涼介ら8人が選出。また同球団の外国人選手3人(ミコライオ、キラ、エルドレッド)も選出され、ファン投票で同一球団から外国人選手が3人選ばれるのは史上初のこととなった。

 またパ・リーグでは好調のオリックスから糸井嘉男や西勇輝ら球団史上最多の5人が選出された。

 30日には選手間投票で菅野智之(巨人)や金子千尋(オリックス)、初出場となる藤田一也(楽天)らファン投票では選ばれなかった8選手の出場が決まった。そして7月3日に監督推薦選手が発表された。

 こうして全選出選手が出揃い、最多選出は12度目となる中日の谷繁元信捕手兼任監督(※兼任監督として出場すれば、ヤクルトの古田敦也捕手兼任監督以来8年ぶり)。初選出は前述の藤田に加え、新人として唯一の選出となった三上朋也(DeNA)、12年目で初めて出場する雄平(ヤクルト)ら20人となった。

▲33試合登板で防御率1.24(7月7日時点)。クローザーとして大活躍の三上朋也(DeNA)

 松井裕樹(楽天)が2日のオリックス戦で好リリーフを見せ、プロ初勝利を手にした。2−0と楽天がリードした5回2死一、二塁の場面で2番手として登板した松井は、このピンチをしのぐと、7回まで投げて得点を与えず完封リレーに貢献。嬉しいプロ初勝利となった。

 その松井も出場が決まったフレッシュオールスターゲームは17日に長崎県営野球場(ビッグNスタジアム)で行われ、松井と同じイースタン・リーグ選抜には西武のドラフト1位捕手・森友哉も選出されており、18Uワールドカップ以来のバッテリー結成が期待されている。


■プロフィール
文=高木遊(たかぎ・ゆう)/1988年、東京都出身。幼い頃よりスポーツ観戦に勤しみ、東洋大学社会学部卒業後、スポーツライターとして活動を開始。昨年は東都大学野球春・秋1部全試合を取材。大学野球を中心に、アイスホッケー、ラグビー、ボクシングなども取材領域とする。高木遊の『熱闘通信』随時更新中(http://www.plus-blog.sportsnavi.com/buaka/)twitter(@you_the_ballad)


【プロ・アマ野球スケジュール】

夏の高校野球日程

今週から週末にかけて、ほとんどの地区で開幕を迎えます! 各地区の情報はこちらから! 最も遅い地区(高知、福井)の開幕は7月19日です。

大学野球情報

▽大学日本代表チームスケジュール
7月11日〜20日
第27回ハーレム・ベースボールウィーク(オランダ)
詳細は今週の「大学野球最新情報」にて!

社会人野球日程

7月18日〜12日間
第85回都市対抗野球大会@東京ドーム


☆プロ野球スケジュール情報★

7月15日(現地時間) MLBオールスターゲーム(ターゲット・フィールド【ミネソタ】)

7月17日 フレッシュオールスターゲーム(ビッグNスタジアム)
7月18日 オールスターゲーム(西武ドーム)
7月19日 オールスターゲーム(甲子園)

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