トップバッターは、オリックスの福良淳一監督だ。今キャンプでは立て続けに雷を落とし、鬼軍曹として新境地を切り開いた。
しかし、元々は穏やかな人。昨年はネット上の大型掲示板で、指揮官のたれ目写真となぜかアザラシの画像が交互に貼られ、「もう似すぎ」「もう違いがわからん」と笑いの渦を巻き起こした。
今年から登録名を「英二」に変更したロッテの落合英二投手コーチも、たれ目で有名だ。現役時代は霊感キャラで鳴らしたが、今ではすっかりよき指導者に。昨年オフは、Twitterに期間限定アカウントを開設。自軍選手やファンと積極的に交流して話題を呼んだ。
その英二コーチにそっくりなのが、楽天の宮川将である。そのたれ目ぶりは、「隈取り型」と命名したい。目元が歌舞伎役者によく似ているのだ。昨季は右ヒジの手術から復活し、2度目の支配下登録を勝ち取った。5年目を迎える今季は、完全復活へ大切な1年だ。
「史上最強のたれ目選手」には、ヤクルトの山田哲人を任命したい。二重まぶたの「ウットリたれ目」が甘いマスクをさらに際立たせている。3年連続トリプルスリーを目指す今季、まずは侍ジャパン主力選手として2017WBCでの獅子奮迅を期待したい。なお、同じチームの大引啓次もたれ目という事実もつけくわえておこう。
オリックス外野陣のスーパーサブ、小田裕也も甘いたれ目の持ち主だ。優しげなたれ目とキリリとした眉毛とのコントラストが印象的。昨季は打率を前年の.326から.137へと大きく落としただけに、今季はV字復活を目指したい。
最後に、中日の森野将彦(=写真)をたれ目の「ベテラン代表格」として推薦しよう。落合博満監督時代の中日を支えた主力も今年で39歳。ここ2年は世代交代のなかで、大きく出場機会を減らす不本意なシーズンを過ごした。しかし、4年連続で出塁率.369以上を記録する優れた出塁能力は今なお健在だ。磨かれたベテラン力で、5年ぶりAクラスを目指すチームに貢献したい。
文=柴川友次
信州在住の楽天推しの野球好き。イーグルスに関するありとあらゆるデータの収集を標榜するデータマン&野球ブロガー。2,000人以上にフォローされているTwitterアカウントは@eagleshibakawa。