○アドゥワ誠(松山聖陵高) 196センチ
ナイジェリア人の父と日本人の母を持つハーフ。特に母親は、バレーボールの実業団でプレーした実績がある筋金入りのアスリート。アドゥワの強靭なバネをみれば、親の身体能力がしっかりと受け継がれていることが分かる。
また、兄は九州国際大学付で甲子園に出場したこともあるアドゥワ大(現東農大北海道)。その兄をも超える才能の持ち主とも噂されている。
○富山海(箕島高) 158センチ・55キロ
ドラフト候補の中で、唯一の150センチ台であり、そしてもっとも体重の軽い選手が、箕島高の富山海。しかし小柄な体に収まりきらない、あふれる野球センスの持ち主だ。
それはメインポジションの二塁手のほかに、外野もこなすことからも伺える。また俊足も見どころ。
○清宮幸太郎(早稲田実業) 97キロ
体重ナンバー1を探してみると、見出しだけで答えが分かってしまう選手が挙がった。平成の新怪物・清宮幸太郎。高校生にして100キロも目前という規格外の体格の持ち主である。
夏の大会を迎える前に高校通算50号を達成するなど、自慢の打棒も絶好調。昨年に続き、今年も「清宮の夏」になりそうな予感が漂う。
今回は体格における各ジャンルのナンバー1を集めてみたが、身長に至っては190センチオーバーがほかに3人、体重に至っても90キロオーバーが3人いるなど、現代っ子の成長力に驚かされた。
とはいえ、150〜160センチ台、50〜60キロ台の注目選手も多いことから、体格だけで野球のすべてを語ることはできないとも感じた。これが野球のおもしろいところである。
次回は最も現代的といえる「キラキラネーム」をテーマにお送りする。
文=森田真悟(もりた・しんご)