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ドラフト大特集! 2013年・高校日本代表メンバーの4年間。大学進学組がいよいよドラフトに

ドラフト大特集! 2013年・高校日本代表メンバーの4年間。大学進学組がいよいよドラフトに

 清宮幸太郎(早稲田実)を中心としたチームで優勝を目指したが3位に終わった侍ジャパンU-18日本代表。秋に国体があるものの3年生は出場しなかったり、そもそも国体出場校でなかったりするので、代表メンバーのほとんどの3年生は高校野球生活をこの大会で終えた。これから各選手は両親、監督らと相談して最終的にプロ、大学、社会人と進路を確定していくことになる。

 さて、ここで2大会前になる2013年の18Uワールドカップに出場した高校日本代表選手の進路を振り返ってみたい。当時、大学進学を選択した選手は、今秋に大学4年生としてドラフトを迎えることになる。2013年高校日本代表メンバーの4年間は、はたしてどのようなメンバーだったのだろうか。

松井裕樹、田口麗斗が同年にプロ入り!


 7人の投手陣のうち3年生は5人。そのうち、同年に直接プロへ進んだのは松井裕樹(桐光学園高→楽天)、田口麗斗(広島新庄高→巨人)の2人だった。田口と広島県内でライバルだった山岡泰輔(瀬戸内高)は、社会人の東京ガスを経て、昨秋のドラフトで指名を受け、オリックスへ入団。飯田晴海(常総学院高)は東洋大、高橋由弥(岩国商高)は駒澤大へそれぞれ進学。今秋のドラフト候補にもなっている。

 2年生ながら選出された安樂智大(済美高→楽天)、高橋光成(前橋育英高→西武)の2人は、翌年のドラフト1位でそれぞれプロ入りを果たした。

 松井、田口はすでに実績を残しており、チームを代表する投手となった。高校日本代表クラスの選手は高卒といえども即戦力になり得ることを証明した。

■2013年高校日本代表・投手陣
3年生
松井裕樹(桐光学園高→2013年楽天1位)
田口麗斗(広島新庄高→2013年巨人3位)
山岡泰輔(瀬戸内高→東京ガス→2016年オリックス1位)
飯田晴海(常総学院高→東洋大)
高橋由弥(岩国商高→駒澤大)

2年生
高橋光成(前橋育英高→2014年西武1位)
安樂智大(済美高→2014年楽天1位)

森友哉が「打てる捕手」として順調に成長!


 野手陣に目を向けると13人のうち8人が同年のドラフトでプロ入りを果たしている。目玉の森友哉(大阪桐蔭高)は170センチという低身長がネックとなったか、競合にはならず西武が一本釣り。4年目の今シーズンは骨折の影響で出遅れたものの、27試合で打率.337(86打数29安打)、1本塁打、10打点の成績をマーク。「打てる捕手」としてリーグを代表する選手へと育ちつつある。

 そのほかに1軍の戦力となっていると言えるのは若月健矢(花咲徳栄高→オリックス)、上林誠知(仙台育英高→ソフトバンク)の2人だろう。

 若月は昨シーズン後半から伊藤光に代わりマスクを被り85試合に出場。今シーズンは正捕手獲りを期待されたが、ポジション奪取には至らず、併用が続いている。しかし、捕手陣でチームトップとなる89試合に出場。信頼を勝ち取っているといえるだろう。今シーズン上林は下位打線を任され、規定打席到達まで間近。12本塁打をマークし右翼の定位置を確保した。

 その他のプロ入り組は現時点で大きな実績を残していない。大学進学組が今秋のドラフトでプロ入りを果たした際には、プロの先輩として意地を見せたいところだ。

■2013年高校日本代表・野手陣
捕手
内田靖人(常総学院高→2013年楽天2位)
若月健矢(花咲徳栄高→2013年オリックス3位)
森友哉(大阪桐蔭高→2013年西武1位)

内野手
園部聡(聖光学院高→2013年オリックス4位)
逸崎友誠(明徳義塾高→拓殖大)
奥村展征(日大山形高→2013年巨人4位→ヤクルト)
熊谷敬宥(仙台育英高→立教大)
竹村春樹(浦和学院高→明治大)
渡邉諒(東海大甲府高→2013年日本ハム1位)

外野手
森龍馬(日大三高→法政大)
吉田雄人(北照高→2013年オリックス5位)
上林誠知(仙台育英高→2013年ソフトバンク4位)
岩重章仁(延岡学園高→シティライト岡山)

 2013年高校日本代表20人のうち同年にプロ入りを果たしたのは半分の10人。今年の日本代表組はどんな進路を選択するのだろうか。プロ志望届の締切まで目が離せない。


文=勝田聡(かつた・さとし)

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