1995年5月2日、ロサンゼルス・ドジャースの野茂英雄投手がジャイアンツ戦に先発し、メジャーリーグデビューしました(5回1安打、失点0、奪三振7、惜しくも白星つかず)。
毎年、この時期になると、その時のことを思い出し、日米両方の野球史を変えた、まさにエポックメイキングといえる大きな出来事だと今でも思います。
あらためて、デビューイヤーを振り返ると、メジャー初勝利までは初登板から1カ月を要したものの、その後は、ストレートとフォークを中心に近鉄時代と変わらない投球で、屈強な打者たちをきりきり舞いに。勝ち星と奪三振を量産していきました。オールスターゲームの先発を務め、シーズン終了後には、新人王と奪三振王を獲得。一瞬にして、日本人投手の評価をググっと高めました。
以降、両リーグでノーヒッター(MLB史上4人目)を達成、アメリカ通算123勝、日米で201勝など、大きな功績を残しました。もちろん、この20年の間に多くの選手が、メジャー挑戦と海を渡って行きましたが、野茂投手の一歩目があったからこそ、といっても過言ではありません。
長いキャリアで積み上げた素晴らしい実績、パイオニアとして野茂投手の存在の大きさや偉大さをあらためて感じ、それをイラストにしました。