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ハマの核弾頭襲名!? ついに頭角を現したDeNA桑原、規定打席はもうすぐ!



 6月のDeNAと巨人の3連戦。DeNAはそれまでの連敗を振り払うように、勝ち越しを決めた。このカードで圧倒的な決定力をみせたのが桑原将志だった。


一時はイップスにも。苦難の2軍時代


 桑原は福知山成美高卒業後、2011年にドラフト4位でDeNAに入団。高校までのポジションは主に三塁、遊撃だったが、DeNA入団当初は二塁、外野を守ることになる。強いスローイングを要求される三遊間から、送球時の力加減が必要な二塁へのポジション変更に桑原は戸惑った。そのため、一時は送球イップスになったという。

 しかし、外野でのポジション争いに打ち勝った現在は、レギュラーを手中に収めようとしている。


ハマのガッツマン!? 核弾頭!?


 ハマのガッツマンといえば、現在中日ドラゴンズのコーチとして活躍する、DeNA出身の波留敏夫だ。プレースタイルが近い桑原は、最近はメディアから「ハマのガッツマン」、「ハマの核弾頭」と呼ばれることも多くなった。

 実際、波留がDeNAにコーチを務めていたころ、2軍にいた桑原は波留からアドバイを受け、プレースタイルでも大いに影響を受けたらしい。この調子でスタメン定着すれば「ハマの核弾頭」を正式に襲名は間違いない。


キャラでも核弾頭!?


 桑原がみせる旬な芸人のモノマネ芸は、DeNAのファンフェスティバルの名物。昨年は、ハードルの高いコスチュームの「とにかく明るい安村」や「小島よしお」といったネタにも、若さを武器に果敢に挑戦。笑いを誘った。また、ヒーローインタビュー後のフォトセッションでキメる「コマネチ」ポーズをご覧になった方も多いはず。桑原は、キャラでも核弾頭になれる素養十分なのだ。


速球をたたくことへのこだわり


 現在の桑原があるのは、ガッツとキャラを評価して、昨年辛抱して起用を続けた中畑清前監督のおかげでもある。

 ガッツマンらしく、桑原が安打を放ってきた球種は主にストレート。それも早いカウントでのストレートである。得意とする巨人投手陣の中でも、とくに打ちこんだのは、スコット・マシソンをはじめとする速球派の投手だ。

 規定打席を目前にした今、変化球中心の配球にシフトされてもなお3割をキープできれば、スタメン定着は間違いないだろう。


文=元井靖行(もとい・やすゆき)

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