◆田島慎二
58試合:3勝3敗/18ホールド/17セーブ/防御率1.83
投手陣の調子が軒並み上がらないなか、ひとり気を吐いたのが田島慎二だ。昨季は防御率2.28の数字を残していたが、登板数が64試合に及び、越年の疲労が心配された。しかし、今季もフル回転。5月後半からは不調の福谷浩司に代わって守護神を務めた。
8月後半からは夏場の疲れもあってか、やや打ち込まれる試合もあったが、それでも中日投手陣の苦しい台所事情にわずかでも明かりを灯したのは田島だろう。
◆大島洋平
141試合:打率.294/3本塁打/27打点/26盗塁
昨季は打率.260とやや低調だったものの、今季は持ち直し、リードオフマンとして存在感を発揮した大島洋平。7月20日の広島戦(マツダスタジアム)ではサイクルヒットも記録。“御家騒動”で怒り心頭の中日ファンはこの快挙を思い出して気持ちを落ち着けてほしい。
26盗塁に対して12盗塁死は少し問題だが、積極性の表れか。来季こそはチームの勝利に繋げたいところだが、FA権取得による去就が注目される大島の活躍の場は果たして何処に!?
◆平野佳寿
57試合:4勝4敗/8ホールド/30セーブ/防御率1.80
2014年は40セーブを挙げ、最多セーブのタイトルを獲得したものの防御率3.43。昨季は33試合で防御率4.06と数字を落とし、衰えの兆しが見えた平野佳寿だが、今季は見事に復活を遂げた。
開幕で守護神を任された新外国人・コーディエが期待はずれだとわかると、クローザーに復帰。吉田一将とともに勝ちパターンを築き上げた。
先発陣と野手陣の奮闘次第では、チームの大きな武器になる存在だ。来季も変わらぬ活躍に期待したい。