【青森・投手編】ドラフト関連度B
左右ともに好素材が多数
秋、春優勝で夏の本命に挙げられる青森山田。驚くような速球派はいないが、投手のコマが充実している。昨秋、ベンチ入りしていなかった右上手投げの山下史也は、冬の投げ込みで急成長を遂げ、春はエースナンバーを背負った努力家だ。外野手兼任で制球力のある左腕・辻本那智は腕が振れ、テンポのよい投球をする。柴田祐斗、金子晃哉、吉岡龍志の2年生トリオも控え、投手力は高い。
八戸学院光星の2年生エース右腕・佐藤駿は最速142キロを誇る本格派。春の県大会では、宿敵・青森山田に11安打と打ち込まれ、雪辱を期す。八戸工大一の鶴飼雄喜はダイナミックなフォームから変化球でストライクを取れる好左腕。秋の時点では2、3番手の位置づけだったが、今春から台頭した。
弘前学院聖愛は左右2人ずつのカルテットで初Vに挑む。右サイドハンドの小野憲生は135キロ前後のストレートにスライダー、シンカーが冴える。左腕・一戸将は130キロ中盤のストレートに、キレのある変化球を低めに決められる。この2人に加え、右腕・外川和史(2年)、左腕・松井佑人にも注目だ。
公立勢も負けてはいない。濱谷雄大(大湊)は力強いストレートが常時130キロ台後半。昨秋は五所川原商と延長15回引き分け、再試合となった翌日も延長15回を戦い(5対6で敗退)、計30回、386球を一人で投げ抜いたスタミナの持ち主だ。佐藤祐透(青森)は194センチの長身から投げ込む角度あるスピードボールが魅力。逆に身長161センチと小柄な杉本裕磨(田名部)のテンポのいい投球も面白い。
【注目選手】佐藤駿(八戸学院光星)