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稲村亜美が里崎智也に「ゆとりですがなにか」!? ボール磨きと高校野球部あるある


 プロ野球も学生野球もオフシーズンに入ったというのに、最近なんだか「ボール」の話題に事欠かない。

 軟式球は12年ぶりに新公認球を発表し、プロ野球ではWBCを前にしてまたしても「ボールへの対応が云々……」。2億7千万円(推定)で契約更改した日本ハム・大谷翔平は年俸の使い道を聞かれて「WBCのボールでも買おうかな。まだ2ダースしか持っていない」とジョークとも本気とも取れるコメントを残した。

 そんななか、野球マンガをテーマにしたあるイベントでは、元ロッテの里崎智也と稲村亜美らが「ボール磨き」や「ボールの序列」でアツイ議論を交わしていた。

こんなにリアルな野球マンガはない


 この議論は、里崎智也とニッポン放送の吉田尚記アナウンサーがパーソナリティを務める『今夜もオトパラ!』(毎週金曜17時30分〜20時50分)内の人気コーナー「講談社 presents 吉田尚記のコミパラ!」公開収録イベント(12月1日@有楽町スタジオ)でのひとコマ。

 里崎・吉田の両パーソナリティに加えて、高校野球マンガ『バトルスタディーズ』(週刊モーニング連載)の作者・なきぼくろ氏、“神スイング”“神ピッチング”で人気のタレント・稲村亜美がゲストとして登壇し、『バトルスタディーズ』で描かれたさまざまな「高校野球部あるある」「体育会あるある」についてトークを交わした。

 なきぼくろ氏といえば、PL学園野球部の「9番・ライト」で甲子園の土も踏んだ元高校球児。これには、高校時代の最後の成績が県大会コールド負けだった里崎氏も「僕よりよっぽどエリートじゃないですか!」と脱帽。だからこそ『バトルスタディーズ』の描写についても「こんなにリアルな野球マンガはないです。これはもう、ドキュメント!」と絶賛した。

 なかでも里崎が「この描写がスゴイ」と挙げたのがボール磨きに関して。どうすればボールはピカピカに磨けるか、というマニアックな描写について、「わかるわかる」「いい感じで磨けると黒光りして、キレイなんですよぉ」と、高校時代を思い出していたようだ。

「あのツラさを思い出せば、大概のことは乗り越えられる!」とアツく語り合う里崎&なきぼくろ氏に対して、「時代ですかね? 私、硬式シニアまで野球をやってましたけど、一回もボール磨いたことないです」と、きょとんとした表情を見せた稲村。苦笑いの里崎が「これがいわゆる『ゆ・と・り』ってやつですねぇ」とつぶやくと、稲村は「そうですね。私まだ20歳ですから。ゆとりど真ん中です!」と快活に答えていた。

“白球”を黒く描いたはじめての野球マンガ


 ちなみにPL学園では、練習で新球を出すことはほとんどなかったという。なぜなら、毎日磨いて新品のようにキレイだから。また、ほとんどのボールがOBからの差し入れであるため、「使い捨てる」なんてもってのほか。内野ボール→外野ボール→バッティングボール→雨用ボール……という風に「ボールの序列」があったという。

 ボールの序列であれば、野球強豪校ならきっと「あるある」のひとつ。ただ、PLではその度合いが図抜けていて、「一番古いもので20年前のボールも使っていました」となきぼくろ氏。PL学園が強かった秘訣の一端が垣間見えた瞬間だった。

 このように、元PL球児ならではのリアルな野球描写と“野球部”描写で人気の『バトルスタディーズ』。先月末には最新8巻が発売され、ますます絶好調だ。

 マンガ大賞の発起人であり、年間500冊のマンガ本を購入しているというマンガ好き・吉田尚記アナウンサーはその特徴について、「“白球”と呼ばれる野球のボールを“黒”で描くことで、ピッチャーの投げるボールの速さ・重さを表現している。そんな野球マンガ、いまだかつてなかった」と表現。マニアックすぎる野球描写もさることながら、「こんなに絵が格好良い野球マンガってないんですよ!」と力説していたのが印象深い。

 非体育会系の吉田尚記アナウンサーは「こんな世界、あるわけない!」と驚き、野球部出身の里崎智也が「これがリアルな高校野球」と評し、20歳の稲村亜美がジェネレーションギャップを感じる野球マンガ『バトルスタディーズ』。野球情報に飢える今の季節だからこそ、オススメしたい野球マンガであるのは間違いない。


文=オグマナオト

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