4月1日。楽天が「新外国人の発表をします」と記者会見を行った。「うわ、エイプリルフールネタか!?」と思いきや、実際に発表されたのは外国人選手ではなく、新マスコット「スイッチ」だった。
この発表方法が効果的だったかどうかはさておき、今季もマスコットはさまざまなニュースを届けてくれている。ココが変わったプロ野球2016年の【コネタ編】のコーナーでは、今季のマスコット事情をチェックしたい。
開幕直前の3月21日、日本ハムは新マスコット「フレップ・ザ・フォックス」(愛称・フレップ)の加入を発表した。
北海道といえば「北の国から」。「北の国から」といえばキタキツネ……ということなのか、モチーフはキタキツネ。「ゆるやかな丘の連なる、北海道のとある人里離れた山中」が出身地だという。
幼い頃からやんちゃで好奇心旺盛だったフレップは、成長すると故郷の丘を離れ、北海道内を巡る一人旅へ。その旅の最中、初めて見た札幌ドームの大きさに感激し、「ここで活躍したい!」と日本ハムのマスコットB・Bに直訴。当初は追い返されたが、「マスコットになりたい!」というフレップの熱意に心打たれ、「マスコット見習い」として日本ハムへの加入が叶ったのだ。
トレードマークは真っ赤な髪と、額に輝く七光星模様。マスコット界でも屈指の「真面目キャラ」であり、ファンサービスに一家言あるB・Bの厳しい指導に耐えられるのか? いつ「見習い」の文字が外れ、「正マスコット」になれるのか、注目していきたい。
来る者あれば、去る者あり。4月6日、DeNAは“球場の守り神”こと、DB.ライダーの球団公認キャラクターとしての活動終了を発表した。
DB.ライダーが初めて公の場に姿を見せたのが2012年のこと。「スタジアムの治安を保つために、あらゆる敵と戦う」というコンセプトを掲げ、ファンサービスに従事。元々は球団非公認キャラクターだったが、ファンマナーの啓蒙活動が支持を集め、球団公認キャラクターとして契約を果たしたのだ。
ところが今季、「来場数も飛躍的に増えたことで、本来の“球場の守り神”としての業務により専念したい」とDB.ライダー本人が懇願(?)。今後は「球場の守り神」としての業務に専念するという。
これまでにも、マスコットがある日を境に姿を消すことはあった。オリックスのマスコット紹介からいつの間にかいなくなった「八カセ」、ヤクルトのマスコットを2014年に引退した「燕太郎」などがそうだ。「燕太郎」の場合、その後すぐに、新マスコット「トルクーヤ」が発表された。