この日行われた阪急対東映の試合に先発した東映の嵯峨健四郎。前年には21勝をマークするなど、投手としては文句なしの働きを見せていた嵯峨は、実はこの日まで90打席ノーヒット。前年は77打席連続無安打で、この年も13打席無安打を継続していたのだ。ところがこの試合の5回、嵯峨は相手投手の足立光宏から、念願のライト前ヒットを放つ。ちなみに試合の方は足立が完投して阪急の勝利。嵯峨は負け投手になった。