監督推薦組ということもあり、第1戦はベンチスタート。7回表の守備から角中勝也(ロッテ)に代わっての途中出場となった。
最初の見せ場(?)は9回表の守備で訪れた。鈴木誠也(広島)の打ち上げたフライを三塁手のレアード(日本ハム)追ったもののお見合い。セ・リーグの追加点を許すきっかけを作ってしまった。
しかし、転んでもタダでは起きないのがこの男。9回裏、ノーアウトランナー一塁でオールスター初打席に入ると、1ボール1ストライクで迎えた3球目をフルスイング。
ボールはグングン伸びてヤフオクドームのライトスタンド、西武のチャンステーマ4を叫ぶパ・リーグファンの待つスタンドへ吸い込まれた。
他球団のファンからは地味なイメージを持たれている栗山のあまりにもド派手な一撃。筆者は最寄り駅から自宅への道すがら、ラジオでこのホームランを聴いていたのだが、嬉しさのあまりガッツポーズしたのはいうまでもない。今思うと通報されなくてよかったなと思う。
ちなみにホームランボールは「記念に持ち帰りたい」とのことだったが、無事に手元に届いたのだろうか……。
第2戦は外野スタンドで観戦。まずホームランダービーが見ものだった。栗山がメヒアの打撃投手を努め、なんと優勝させたのだ。
筒香嘉智との1回戦では7本、大谷翔平との決勝戦では大谷が0本だったことから1本で打ち切りとなったが、ツボを心得ているとばかりに気持ちよくバットを振らせていた。
決勝戦では一度ボール拾いのために外野へ来て、出番になるとマウンドへ走ったキャプテン。いつも西武ドームのライトスタンドで見ている背番号「1」だが、オールスター用のユニフォームを着ていたこともあり感慨深いものが。
また試合は2番レフトでスタメン出場すると、2安打に1補殺。2日連続の表彰台を予感させるプレーを連発した。この日は後輩の浅村栄斗に表彰台を譲ったが、「栗山祭り」に乗せられた筆者は叫びすぎて翌日、声が枯れてしまった。