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【新外国人選手はどうだ? パ・リーグ編】楽天ではブラッシュが日本にアジャスト。5月から本領発揮!

文=勝田聡

【新外国人選手はどうだ? パ・リーグ編】楽天ではブラッシュが日本にアジャスト。5月から本領発揮!
 今シーズンも多くの外国人選手が日本へ活躍の場を求めにやってきた。その働きがチームの順位へ大きな影響を与えるだけに、働き具合は気になるところだ。彼らはここまでにどのような成績を残しているのか。今回はパ・リーグの新外国人選手を追ってみたい。

ソフトバンク:なし


 パ・リーグで唯一、新外国人選手がいないソフトバンク。しかし、5月14日終了時点でチームは首位。デスパイネ、グラシアル、モイネロらが昨シーズン同様に結果を残している。しかし、故障者も多くシーズン途中の新外国人選手獲得があるかもしれない。

■ソフトバンクの新外国人選手:なし

西武:ニール


 昨シーズンのパ・リーグ覇者である西武は先発ローテーション候補としてニールを獲得した。ここまで4試合に登板し1勝1敗、防御率5.95と結果を残すには至っていない。いずれも6回持たずに降板となっており、イニングを稼ぐこともままならない状態なのは厳しい。大型連戦前となる4月24日に登録を抹消されており、2軍調整中となっている。

■西武の新外国人選手と今季の成績

ニール
4試合:1勝1敗/19.2回/奪三振9/与四球5/防御率5.95

日本ハム:王柏融、ハンコック、バーベイト


 日本ハムは3人の外国人選手が加わった。もっとも注目を浴びているのは台湾の英雄・王柏融だろう。台湾球界史上初となるポスティングでの移籍となった王。主軸候補として迎え入れられ、登録抹消期間が2週間あったもののここまで打率.283はまずまずの数字。しかし、ここまで1本塁打と言うのは少し寂しい。欲を言えば、もう少し長打がほしいところ。

 ハンコック、バーベイトの両投手はともに5月13日に故障で登録を抹消されている。ハンコックは終盤の中継ぎとして、バーベイトはショートスターターやその2番手として起用されてきたが、同時の離脱となってしまった。

 なかでもバーベイトは5月12日の西武戦で4回4失点と崩れたものの、その他の試合では安定していた。ショートスターターを軸としている日本ハムの戦い方にマッチしていたようにも見えただけに早期復帰に期待がかかる。

■日本ハムの新外国人選手と今季の成績
王柏融
28試合/打率.283/1本塁打/16打点

ハンコック
8試合/0勝1敗/7回/奪三振8/与四球5/防御率9.00

バーベイト
9試合/2勝2敗/23回/奪三振18/与四球10/防御率3.52

オリックス:メネセス、エップラー


 オリックスはメキシコ代表の4番・メネセスに対する期待が大きかった。3月の侍ジャパン戦でも大当たり。開幕から吉田正尚との「代表4番コンビ」で得点を量産するかと思われた。

 しかし、なかなか快音は響かず29試合で打率.206といまひとつ。また、5月4日のソフトバンク戦で負傷し、登録を抹消されてしまった。

 エップラーは5月3日に1軍へ昇格。まだ3試合の登板ということもあり、真価のほどは明らかになっていない。5月12日の楽天戦では中継ぎながら4イニングを投げ、9安打を浴びながらも1失点。敗戦投手となったが、ロングリリーフにも対応できそう。今後の起用法が注目される。

■オリックスの新外国人選手と今季の成績
メネセス
29試合/打率.206/4本塁打/14打点

エップラー
3試合/0勝1敗/6回/奪三振3/与四球1/防御率1.50

ロッテ:バルガス、ブランドン、レイビン


 ロッテはバルガス、ブランドン、レイビンと3人の外国人選手を獲得した(ここでは日本ハムから移籍のレアードは除く)。唯一の野手であるバルガスは明るいキャラクターと、その風貌で一躍人気を集めたが、結果を残せずに5月7日に登録を抹消された。28試合で打率.203、1本塁打、6打点では降格も致し方ないところ。

 ファームでは5試合で打率.563と爆発していることもあり、再び昇格のチャンスはありそうだ。

 ブランドンとレイビンの両投手は1軍で実績を残せていない。開幕ローテーションに入ったブランドンは初登板で2回5失点と炎上。その後、1軍での登板機会はなく、ファームで先発調整を続けている。

 一方のレイビンは開幕前に故障で離脱した。すでにファームでは登板しており、状態が上がってくれば1軍昇格となるだろう。150キロを超えるストレートを武器としているだけに、勝ちパターンでの登板が濃厚だ。

■ロッテの新外国人選手と今季の成績
バルガス
28試合/打率.203/1本塁打/6打点

ブランドン
1試合/0勝1敗/2回/奪三振2/与四球2/防御率13.50

レイビン
1軍登板なし

楽天:ブラッシュ、ブセニッツ


 昨シーズン最下位に終わった楽天はブラッシュ、ブセニッツと2人の新外国人選手を補強した。

 大砲候補として期待されたブラッシュは開幕からなかなか調子が上がらない。4月19日の時点で打率.200、1本塁打と苦しんでいた。しかし、20日から7試合連続安打を記録。徐々にアジャストしてきた。

 5月に入るとますます加速。5月6日からは4試合連続本塁打と完全に流れににった。5月15日の日本ハム戦では満塁本塁打を含む2発で6打点。打率.288まで上昇。ここまでは下位打線で起用されたが、打順の昇格があるかもしれない。

 中継ぎのブセニッツはハーマンの抹消に伴い、5月15日に1軍昇格。その日に登板し1回を無失点、2奪三振とまずまずの内容。ファームでは13回を投げ、防御率0.69と結果を残しているだけに期待は高まる。

■楽天の新外国人選手と今季の成績
ブラッシュ
33試合/打率.288/12本塁打/34打点

ブセニッツ
1試合/0勝0敗/1回/奪三振2/与四球0/防御率0.00

(※成績は5月14日現在)

文=勝田聡(かつた・さとし)

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