各地区の秋季大会が終わり、来春のセンバツへ向けた戦いが終結した高校野球。少し気が早いが、来年のドラフト戦線で注目を集めそうな有望球児を都道府県別に紹介しよう。今回は北海道・東北編!
■小林珠維(東海大札幌)
183センチ84キロの大型右腕。最速146キロのストレートに長打力を備えた「エースで4番」。
■西原健太(札幌大谷)
140キロ台のストレートが武器の右腕。今秋の北海道大会では不調と言われたものの、チームは北海道大会を制しセンバツを手中に。明治神宮大会では初出場初優勝の原動力となり、決勝では優勝候補・強打の星稜を相手に1失点完投と面目躍如。この春の投球次第ではドラフト候補に浮上か。
■武岡龍世(八戸学院光星)
秋季東北大会を制した八戸学院光星。主将の武岡は「坂本勇人2世」たる逸材。昨夏は2番を打ったが、この秋も要所で長打を連発。入学直後からベンチ入りを果たした「元スーパー1年生」だ。
■近藤遼一(八戸学院光星)
強豪の4番・一塁を務める大砲。フルスイングが売りで今秋の青森大会準決勝、青森山田との一戦では4打数4安打5打点の大爆発。宿敵を17対1、5回コールドで下す原動力となった。
■澤田吉伸(弘前東)
180センチの長身左腕。130キロ台中盤のストレートをどこまで伸ばせるか。伸びしろがたっぷりでこれからの成長に期待。
■西岡海斗(秋田修英)
成田翔(秋田商→ロッテ)を思い起こさせる“秋田らしい”技巧派左腕。172センチと小柄ながら140キロのストレートと変化球を小気味よく投げ、秋田修英を秋の県大会初優勝に導いた。東北大会では8強で終わったが、全校生徒117人、専用グラウンドなしのストーリー性もあり、秋田県高野連は21世紀枠に推薦。センバツへ望みを残した。
■佐々木朗希(大船渡)
特A印の157キロ右腕。秋は岩手県大会の3位決定戦で敗れ涙を飲んだが、早くも日本ハム・栗山英樹監督が佐々木の存在に言及するなど注目を集めている。現段階では1位競合クラス。
■西舘勇陽(花巻東)
菊池雄星(西武)、大谷翔平(エンゼルス)が背負った出世番号の17を継ぎ、注目を集める右腕。今秋は背番号1。柔らかい投球フォームが評価されているが、最速142キロの球速が増せば、ドラフト指名が射程圏内に。
■伊藤海斗(酒田南)
187センチ90キロの体格を誇るスラッガー。今秋の公式戦では圧巻の5本塁打。独特のルーティーンの動きで、すでに「アナコンダ」の愛称を得ている。左投左打。
■渡邉拓海(酒田南)
191センチ109キロの巨体にスケールを感じさせる右腕。チームメイトの伊藤海斗とともにツインタワーと呼ばれる。球速は144キロにまで伸び、投打ともに迫力満点。
■篠田怜汰(羽黒)
今夏の甲子園でもエースとしてマウンドに立った右腕。178センチ70キロのスマートな体から145キロをキレよく投げ込む。
■渡部雅也(日大山形)
今シーズンの山形は大豊作の予感。センバツでも4番に座った渡部は強肩強打の捕手。二塁送球は全国トップクラスの1.9秒を誇る。
■千坂優斗(古川)
今秋、チームを57年ぶりに東北大会に導いたエース。抜群のコントロールと変化球を生かした頭脳的投球が持ち味。ストレートは130キロ台だが、大化けに期待。
■藤原涼雅(学法石川)
約170センチと小柄ながらマメタンク体型で長打をかっ飛ばす主砲。1年春から4番に座る打棒の持ち主。
■大内良真(福島商)
最速143キロのストレートと気合が売りの本格派右腕。スタミナにも自信があり、福島県内の“聖光学院包囲網”のキーマン。
■磯上航希(日大東北)
140キロ超の球速と強靭な下半身が持ち味。秋季東北大会では酒田南を相手に、敗れはしたものの延長12回、自責点1の熱投を見せた。
文=落合初春(おちあい・もとはる)