暦の上ではディセンバー(12月)を迎え、いよいよ年の瀬が近づいてきました。そこで最後のクイズは、来年に向けて明るい未来の話題を題材にした「2014大展望クイズ」をお送りしましょう。
第1回目は「2014年プロ野球開幕戦」をテーマに出題。現在はストーブリーグの真っ最中で、FA宣言した選手たちの所属先が続々と決定しつつあります。そのFA移籍の影響で来シーズン、12球団はどんなメンバーで戦うのか? そのあたりをクイズ形式にしてみました。なお、多大にフィクションを含みますので、そのあたりはご了承ください。
――日付は2014年3月28日金曜日。今日は待ちに待った2014年プロ野球開幕日である。さっそく、試合前の様子をラジオで聴いてみよう…。
実況)
さあ、全国のプロ野球ファンのみなさま、待ちに待ったこの日がやって参りました。本日はセ・パ両リーグ同時開幕となる、2014年プロ野球開幕の日です。
まずセ・リーグでは、昨季優勝した巨人がリーグ3連覇を狙って、10年ぶりに東京ドームで阪神を迎え撃ちます。また昨シーズン最下位に沈んだヤクルトは、5位だったDeNAと神宮球場で激突。昨季16年ぶりにAクラス入りを果たした広島は、入れ替わるように12年ぶりにBクラスに転落した新生・谷繁中日と、ナゴヤドームで戦います。
解説)
いや〜今シーズンも見所がいっぱいですね。特に昨年のオフ、戦力補強を行ったチームがメンバーを変えてきている点に注目ですよ。
実況)
はい。その点でいくと、巨人vs阪神の開幕戦では、巨人のスタメンセカンドは( )で来ましたね!
Q.ここでクイズです。空欄にあてはまる選手は誰でしょう?
1.寺内崇幸
2.中井大介
3.井端弘和
4.片岡治大
解説)
昨年のCSや日本シリーズではそれぞれ、前田健太(広島)や田中将大(楽天)から本塁打を放ち、ファンを驚かせた寺内。しかし昨年の対阪神の打率は.239と得意でも不得意でもない数字(シーズン打率.225)を残しています。
その対戦成績でいえば中井は昨年、対阪神以外のセ・リーグ4球団にはすべて3割以上の好成績を残していますが、対阪神だけ.281と苦しんでいました。
逆に今季から加入した井端の中日時代の対阪神の打率は.320、出塁率は.404と相性の良さをみせていますね。
片岡の場合は西武に所属していたのでデータは少ないですが、昨年の交流戦では4試合すべてに出場し、打率.286とまずまずの成績を残しています。
キャンプ、オープン戦と各選手はどのように調整を進めるか…この答えは開幕日をお楽しみに!
実況)
続いてパ・リーグにいきましょう。その片岡が抜け、監督も代わった新生・伊原西武は、昨季のパ・リーグを制し、その勢いで日本一まで上り詰めた楽天を西武ドームで迎え撃ちます。最下位に沈んだ日本ハムはオリックスと札幌ドームで対決。このカードが開幕戦になるのは、なんと18年ぶりとのことです。
そして注目は昨年3位でCS出場を果たしたロッテと、逆に4位でCS進出を逃したソフトバンクとの開幕戦はヤフオクドームで行われます。ソフトバンクは摂津正と日本ハムからFAでやってきた鶴岡慎也のバッテリー。ロッテは横浜高校出身の( )と里崎のバッテリーと発表されています!
Q.ここでクイズです。空欄にあてはまる開幕投手は誰でしょう?
1.成瀬善久
2.涌井秀章
解説)
昨季の成瀬は、対ソフトバンクの成績は抜群で、4試合に先発して3勝負けなし。防御率は1.61と、対楽天の0.64に次ぐ好成績です。
一方の涌井の対ソフトバンクの成績はあまりよくありません。同じ4試合に先発し、救援した7試合を含めても1勝1敗2セーブ、防御率4.08と結果は残せませんでしたね。
(※涌井はFA移籍でロッテに移籍するとは限りません)
ただし、昨年は2人ともケガや不調などで先発投手としては満足いくシーズンを遅れませんでした。その分「今シーズンは俺がロッテのエースだ!」という強い気持ちを持って、1年間ローテーションの中心になるという覚悟はできているはずですよ。そして、横浜高では1学年違いの先輩後輩でもありますから、余計に負けたくない感情は出てきそうですね。
実況)
以上、全球場の試合前の様子を伝えたところで、いよいよプレイボールがかかりました。それではみなさん、2014年の開幕戦、じっくりとお楽しみください!!
(開催球場は12月2日時点で未定です)
■ライター・プロフィール
鈴木雷人(すずき・らいと)…会社勤めの傍ら、大好きな野球を中心とした雑食系物書きとして活動中。"ファン目線を大切に"をモットーに、プロアマ問わず野球を追いかけている。Twitterは@suzukiwrite。