1位 高梨裕稔(日) 251,515円 33登板 推定年俸830万円
2位 二木康太(ロ) 284,211円 19登板 推定年俸540万円
3位 加藤貴之(日) 461,538円 26登板 推定年俸1200万円
4位 今村信貴(巨) 593,750円 16登板 推定年俸950万円
5位 九里亜蓮(広) 650,000円 24登板 推定年俸1560万円
※対象は10登板以上した先発投手
(成績は8月28日現在、1登板の値段は小数点以下四捨五入、日=日本ハム、ロ=ロッテ、巨=巨人、広=広島)
ここでは1登板あたりの値段が安い(=コスパが優れた)先発投手のラインキングを見ていこう。
もはや投手各部門のコスパベストランキングの常連となった日本ハムの高梨裕稔が登板部門でも1位。シーズン序盤はリリーフとして投げていただけに、登板数も多め。その影響でコスパがさらによくなっている。
そして、高梨のチームメイトの加藤貴之(日本ハム)が3位に入った。加藤も前半戦は先発とリリーフ兼用で使われていたが、7月後半以降は先発に固定。これが奏功し、8月は4試合に登板し3勝1敗と好成績を残した。
巨人の今村信貴も、16試合の登板のうち2試合はリリーフ。どちらも負けている場面でマウンドに上がり、さらに失点を重ねてしまったが、先発での14試合は3勝4敗と踏ん張っている。現時点でのコスパは悪くないので、来季はもうワンランク上の結果が欲しいところだ。
1位 小川龍也(中) 129,730円 37登板 推定年俸480万円
2位 小石博孝(西) 190,476円 42登板 推定年俸800万円
3位 平井諒(ヤ) 227,273円 22登板 推定年俸500万円
4位 南昌輝(ロ) 279,167円 48登板 推定年俸1340万円
5位 塚原頌平(オ) 333,333円 51登板 推定年俸1700万円
5位 井口和朋(日) 333,333円 27登板 推定年俸900万円
※対象は20登板以上したリリーフ投手
(成績は8月28日現在、1登板の値段は小数点以下四捨五入、中=中日、西=西武、ヤ=ヤクルト、ロ=ロッテ、オ=オリックス、日=日本ハム)
続いて、1登板あたりのコスパが優れたリリーフ投手のラインキングを見ていこう。
リリーフ部門のコスパランキングには、年俸500万円前後の高卒7年目の同期生が1位と3位にランクイン。
1位の小川龍也(中日)は過去6年で12試合しか投げておらず、年俸は480万円。そろそろクビになってもおかしくない状況だったが、2015年にサイドスローに変えたことでチャンスが巡ってきた。左腕から繰り出すスライダーは、とくに左打者には有効だ。
4位の南昌輝(ロッテ)は、これまでのシーズン登板数は28が最多。それが今季は8月28日までで48登板、最終的には55登板あたりまで伸ばしそうな勢い。コスパも一気に良化している。
年俸は1年目の1500万から微減となっていたが、今オフには大きくアップするはずだ。今年の1月に元メロン記念日の柴田あゆみとの結婚を発表したことが発奮材料となったのかもしれない。
文=藤山剣(ふじやま・けん)