イラストレーター・横山英史と申します。このコーナーでは、ベースボールを題材にして、それをイラストで表現しています。
昨年末の松井秀喜選手の引退表明から少し時間が経ちましたね。みなさんはどんな感想を持ちましたか?
NPBで10年、MLBで10年、プロ通算20年間。“怪物”と呼ばれていた星稜高校時代から、スター選手として、スラッガーとして日米で野球ファンを魅了し続けてきました。彼の引退はとても惜しまれます。
僕が書くまでもないことですが、数々の記録や名場面を振り返ってみて、本当に偉大な選手だったんだな、と今更ながら思います。
僕の場合、とくにメジャーリーグに移籍してからの方が、ボールパークで生で観る機会に恵まれました。
中でもやはりニューヨーク・ヤンキースの松井選手が一番印象に残っています。下位打線までもスター選手が揃う伝統ある強豪チームで、中軸を担った松井選手。チャンスで長打を放ち、デレク・ジーター選手やアレックス・ロドリゲス選手をホームに還し、チームの勝利に貢献する頼れる打者。そんな場面を何度も目にしてきたものです。
他にも様々な場面が目に焼き付いていますが、今回はやはりピンストライプのユニフォーム姿でスタジアムに大きなアーチを架ける姿を描きました。上空高々と舞い上がるボールを見送るような表情がポイントです。