ダルビッシュ有(レンジャーズ)をはじめ、イチロー(マリーンズ)、田中将大(ヤンキース)、岩隈久志、青木宣親(ともにマリナーズ)など、多くの日本人プレーヤーが高みに挑むメジャーリーグ。2016年は前田健太も、最高峰への挑戦がはじまりそうだ。
そんなメジャーリーグには、日本にルーツを持つ日系人選手も数多く在籍。彼らの2015年シーズンの成績を振り返った前編に引き続き、今回はメジャー昇格を狙う選手も含めた、後編をお送りしよう。
(二塁手/ブルージェイズ/31歳)
<17試合/打率.259/2本塁打/4打点/0盗塁>
2012年にカブスでゴールドグラブ賞(二塁手部門)を受賞した守備職人。ハワイ出身で母方の祖父が日本人。左肩には祖父の苗字である「山本」をタトゥーで入れている、山本魂を持つ男だ。
2015シーズンはドジャースの3Aでのプレーが主だったが、9月にトレードでブルージェイズに移籍。移籍後は15試合に出場し、打率.304を記録。何とか息をつないだ。
10月に一度DFA(Designated For Assignment)となったが、12月にブルージェイズと契約延長。まだまだ堅実な守備はメジャーで通用しそうだ。
(投手/前ロイヤルズ/37歳)
<30試合/8勝8敗/防御率5.95>
日系4世。2014年には日米野球で来日し、大いに日本を満喫。2007年から2014年までオリオールズ、ロッキーズ、ロイヤルズの3球団で毎年規定イニングをクリアしてきたイニングイーター。
毎年、防御率4点前後だったが、2015シーズンはリーグワーストとなる29の本塁打を浴び、2007年以降で最低の防御率に。11月にFAになったが、ロイヤルズファンは彼の献身的なファンサービスに感銘を受けており、再契約を望む声も多い。
たびたびツイッターでキャッチボールの相手を急遽募集するファンサービスもしており、昨年の大晦日もツイッターで練習相手を募るなど、企画力・話題提供力もずば抜けている。
2014年の来日時には日本球界入りもやぶさかではないといった発言もあった。なんとなくDeNA好みの匂いもする。
(投手/前ドジャース/33歳)
<3A・10試合/0勝1敗/防御率0.84>
曾祖父母が福岡生まれの日系移民4世。2011年にマリナーズで37セーブを挙げるなど、2009年以来、毎年60試合前後に登板してきたタフネスリリーフだ。
2014シーズンは63登板 防御率2.57の好成績であったが、今季はメジャーで出番なし。7月に放出された。
その後はツイッターを見る限り、故郷のハワイなどで過ごしているようだが、まだ隠居するような年齢ではない。剛速球をぜひ日本で見てみたい。
(捕手/ヤンキース傘下/26歳)
<3A・5試合/打率.176/0本塁打/1打点/0盗塁>
<A+・88試合/打率.254/5本塁打/37打点/0盗塁>
2008年にヤンキースからドラフト7巡目指名されたカイル・ヒガシオカ。日系3世の彼も力を伸ばしてきており、2015年には自身初の3A出場を果たした。近年はキャンプでメジャーからお声が掛かることもあり、プロスペクトの扱い。カート・スズキに続く、日系人メジャー捕手の誕生も遠くない!?
(投手/ブルワーズ傘下/19歳)
<Rk・14試合/1勝6敗1セーブ/防御率7.84>