メッツ→日本ハム(2004年)
123試合:打率.298/24本塁打/79打点
3年間のメジャー暮らしを終え帰国した新庄剛志。「メジャーでもセ・リーグでもなく、これからはパ・リーグです!」と高らかに宣言して、日本ハムに入団した。
2004年シーズンの開幕時点で32歳。登録名を「SHINJO」とするなど話題先行かと思われたが、主に1、2番を打ち、24本塁打、79打点をマーク。これは渡米前年にあたる2000年(当時阪神)に次ぐ自身2番目の成績で、150安打はキャリアハイ。ベストナインにも選出された。メジャーを経験したことでさらにひと回り大きくなった印象を与えた復帰1年目だった。
カブス→オリックス(2010年)
53試合:打率.261/3本塁打/10打点
メジャーでは8年間プレーしたものの、スーパーサブ的な立場のほうが長かった田口壮。あの当時、「もっと使えば活躍するのに」とヤキモキしていたオリックスファンも多かったのではないだろうか。2010年、古巣・オリックスのユニフォームで迎えた開幕時は40歳。ケガもあって53試合の出場にとどまった。
ヤンキース(マイナー)→阪神(2013年)
63試合:打率.198/6本塁打/31打点
米国で5年間、プレーした福留孝介。2012年シーズンを終えての帰国表明により複数球団が獲得に動く中、福留が移籍先に選んだのは阪神だった。1年目から期待は大きかったが、日本復帰初年度(2013年)の開幕時点で35歳。ひざやふくらはぎなど下半身の故障が相次ぎ、出場数は63試合と年間全試合の半分以下。打率も2割を切る大不振に終わった。ただ福留は、そのどん底から巻き返し、今季開幕時は40歳ながら阪神の大黒柱として頑張っている。
日本復帰初年度は、開幕時点で32歳だった新庄は結果を残し、35歳だった福留、40歳だった田口は持ち味を発揮できたとは言い難く、明暗が分かれた。ちなみに青木は、今季開幕時36歳で福留と田口の間。果たして、前年最下位のヤクルトの救世主となれるか?
文=藤山剣(ふじやま・けん)