【北関東地区編】シーズン前はこんな評価でしたが、2カ月経った後のドラフト候補たちはどう見えますか？

2013/5/31

長谷川 真巳　ハセガワ・マサミ
太田（群馬県）／投手
180cm73kg／左投左打

■今春の成長ポイント
体、心、球威が大きくなっているか
■コメント
いまだ何も実績をあげていない投手だが、投球センスにかけては関東トップクラスの左腕だ。＜6＞の腕の振りから＜8＞の勢いのボールが投げられるのが、その何よりの証拠。変化球でストライクとれる感覚、相手打者のスッと外してみたり、投げる資質をいくつも兼備。食べて鍛えること、そして実戦経験の中で大きくなること。

岩? 巧　イワサキ・タクミ
前橋商（ 群馬県）／投手
180cm73kg／左投左打

■今春の成長ポイント
群馬の絶対的エースになるか
■コメント
1年春の関東大会での投球は強烈な印象が残っている。腕の振りのスピードとそのしなやかさは当時まだ甲子園での印象が鮮やかだった菊池雄星（西武）が重なったものだ。昨夏予選では4試合で26イニング無失点。140キロ前後の速球、スライダー、チェンジアップを武器に力投派なのに四球を出さない高い実戦力が持ち味だ。

三木 亮　ミキ・リョウ
遊学館〜上武大（関甲新学生リーグ）
遊撃手／175cm75kg／右投右打

■今春の成長ポイント
何がなんでも上で！　の必死さが見られるか
■コメント
とにかく野球上手。それは間違いなし。なのに、淡々としたプレースタイル。激烈なサバイバルの＜上＞を目指すなら、今までと違った熱さが。絶妙な打球コースへの進入、ソフトでスピーディーな捕球から送球。見事な中堅返しの打。神宮の左翼ポール上方を通過し中段を直撃した、あわやのライナー弾。そういう潜在能力をもっと前面に。

小川 裕生　オガワ・ヒロキ
八王子〜上武大（関甲新学生リーグ）
右翼手／178cm78kg／左投左打

■今春の成長ポイント
実戦の打席での自信をつかみたい
■コメント
スイングスピード、打球の速さと伸び、50ｍ5秒台の俊足に、ライナー軌道で70ｍ以上投げられるスローイング能力。《持ちネタ》は今季プロ入りした加藤翔平(ロッテ)にもヒケをとらない選手だ。もっと自分の可能性の大きさを信じてよい。上から目線で投手と向き合えるふてぶてしさを実戦で見たい。

東明 大貴　トウメイ・ダイキ
富田〜桐蔭横浜大〜富士重工業（24歳）
投手／175cm78kg／右投右打

■今春の成長ポイント
クイックでの球速減は改善されたか
■コメント
今の社会人球界で＜体感スピード＞なら、この投手ではないか。高目の速球で空振りが奪えて、スイングするバットの上方を快速球が通過している。右打者、左打者両方に同様の腕の振りからふところを攻められる。右手が完全にお尻の後ろまで回る独特のテークバックが、スライダー、フォークとの緩急を余計に難しくしている。