■おかやま山陽(岡山、初出場)
秋季中国大会優勝で昨夏の初出場に続き、センバツ初出場を決めた。中国大会決勝では下関国際を相手に7回終了時点で3対11と大差のリードを許したが、なんとそこから追いつき、延長10回に12対11でサヨナラ勝ちを決めた。
打線では昨夏の甲子園でもクリーンアップを担った3番・森下浩弥、4番・井元将也(ともに新3年)が軸。投手陣の大黒柱は右腕・有本雄大。秋の公式戦では12試合で6完投3完封、防御率2.43をマークした。
岡山県内出身、もしくは通学圏内の広島県福山市出身の選手が多く、地元出身の選手で固めている。
秋季中国大会ベスト4。2013年夏以来、春夏通算5度目の甲子園出場を決めた。注目はゴリゴリの強打線。中国大会1回戦では米子松蔭を23対3でノックアウト。9回表に一挙16点を入れた。
その試合で名を轟かせたのは4番・門叶直己(新3年)。1試合で4本塁打をかっ飛ばし、春注目の大砲戦線に力強く名乗りを上げた。
秋季中国大会準優勝で昨夏の初出場に続き、センバツ初出場。注目選手は4番でエースの鶴田克樹(新3年)。中国大会では3戦連続完投勝利を挙げたスタミナ自慢の右腕だ。
また、坂原秀尚監督からも目が離せない。昨夏の甲子園では「文武両道はありえない」と怪気炎を上げ、スパルタ路線を明言して賛否両論を巻き起こした。
文=落合初春(おちあい・もとはる)