1936(昭和11)年、阪急との練習試合に大敗し、上層部の逆鱗に触れた森茂雄監督の後を受ける形で、広島商を4度の全国大会制覇に導いた名将・石本秀一が大阪の監督に就任した。広島商の監督を務める前後は大阪毎日新聞の記者として活躍していた石本。鬼の練習に加えて、記者出身ならではの鋭い世論を読む力で強打が売りの「ダイナマイト打線」を形成し、難敵・巨人に立ち向かえるチームを作り上げた。