春夏通じて初出場。近年、サッカー部やバスケットボール部も激戦区・静岡で結果を残しており、野球部も彼らに続く形で甲子園行きを決めた。静岡大会では準決勝の静岡戦で14対6、決勝の日大三島戦では23対10の打撃戦を制した。
右のサイドハンドエース・久保田蒼布が粘りの投球を見せれば、甲子園初勝利も遠くない!
2014年に坂井農と春江工を中心に県立4校が再編し、設立された新設校。坂井としては初の甲子園だが、春江工は栗原陵矢(現ソフトバンク)らを擁し、2013年のセンバツに出場。常葉学園菊川(静岡、現常葉大菊川)を相手に5対9の善戦を見せている。初出場ながら実力校といえるだろう。
この夏はエース左腕・吉川大翔が才能開花。福井大会決勝では敦賀を相手に2回以降、無安打無四球のパーフェクトピッチングを見せた。
1996年、2002年のセンバツに出場。夏の甲子園は初出場。最近は2016年春、2016年夏、2017年春と準優勝を果たしており、足りなかった最後の1勝をもぎ取った。
今夏の三重大会では2年生の主砲・上下大地を中心とした猛打を武器に勝ち上がり、準決勝では今年の三重の目玉だった菰野の三枚看板(田中法彦、岡林飛翔、村上健真)をことごとく打ち崩して7回コールド勝ちを決めた。打力は間違いなく全国クラス。
春夏通じて初出場。岡山では長年中堅格だったが、2016年春の岡山県大会を制すると、2016年夏は準決勝に進出するなど着実に力を蓄えてきた。
この夏は小松章浩、有本雄大、大江海成の3投手が躍動。特に決勝再試合では大江が8回までノーヒットノーランの快投。降雨コールドもあり、中0日の3連戦になったが、3投手の活躍で乗り切った。打者にはスイングの鋭さがある。岡山県内の強豪校を倒しての初甲子園。決してあなどれない初出場校だ。
春夏通じて初出場。昨秋、今春の山口県大会は宇部鴻城が優勝し、「宇部鴻城1強」になりつつあったが、下関国際が奮闘。準決勝で宇部商を延長11回、8対7で下し、勢いそのままに決勝で宇部鴻城を4対3で破った。
10年前は1回戦負けも珍しくない弱小校だったが、坂原秀尚監督の情熱で部員を増やし、駆け上がってきた。全国での実力は未知数だが、3番を打つ吉村英也など楽しみな2年生も多い。
春夏通じて初出場。2010年に設立された中高一貫新設校。2013年夏は佐賀大会決勝に進出し、2013年秋は佐賀県大会を制するなど、破竹の勢いで成長してきた。しかし今チームは、昨秋・県大会3回戦敗退、今春・県大会初戦敗退と期待を集めたわけではなかった。ノーシードから勝ち上がり、正真正銘の番狂わせを起こした。
目玉は左の二枚看板。3年生の森田直哉と2年生の安在悠真の両左腕がどこまで全国で通用するかがカギ。
文=落合初春(おちあい・もとはる)