投手を13人(大谷翔平含む)と考えると野手は15人。捕手を3人、内・外野手を12人として選考する。
まずは捕手。これまでの実績なら嶋基宏(楽天)、炭谷銀仁朗(西武)らが選出されるのだろうが、ここでは2016年の成績を完全重視した。
【捕手】
田村龍弘(ロッテ):130試合
小林誠司(巨人):129試合
戸柱恭孝(DeNA):124試合
異論も出そうだが、試合数の多い順に選んでみた。正直、今の侍ジャパンには「絶対的女房」がいない。そう感じてしまうのは確かだが、上記の3人はともに今季がキャリアハイ。大舞台での成長も加味して期待したい。
野手はレギュラー陣から以下の選手を選出した。
【内・外野手】
一塁手:中田翔(日本ハム)
二塁手:菊池涼介(広島)
三塁手:村田修一(巨人)
遊撃手:坂本勇人(巨人)
左翼手:角中勝也(ロッテ)
中堅手:糸井嘉男(オリックス)
右翼手:鈴木誠也(広島)
DH:筒香嘉智(DeNA)
ポジション別に成績の高い選手を選出。二塁手は、山田哲人(ヤクルト)と浅村栄斗(西武)も捨てがたいが、今季の成績を重視するならば菊池で異論はないだろう。
過去の国際大会は、チームのレギュラー選手がベンチウオーマーとなることが多かった。普段、試合の頭から出ている選手が代打や守備固めでは、本来の力が発揮しづらい。ここもそれぞれのスペシャリストを選出すべき。
【サブのスペシャリスト】
守備:大和(阪神)
代打:松山竜平(広島)
代走:鈴木尚広(巨人)
内・外野守れる大和に、今季、代打で38打数11安打、先発としても4番で15試合に出場した松山がベンチにいると心強い。そして、代走のスペシャリスト鈴木も外せない。
ここまでで27人。あと1人は、平田良介(中日)、福留孝介(阪神)、西川遙輝(日本ハム)、柳田悠岐(ソフトバンク)、秋山翔吾(西武)etc……。28人にまとめるのは、ヒジョーに難しい。
小久保裕紀監督も頭を悩ましているんだろうなぁ。
文=溝手孝司(みぞて・たかし)
札幌在住。広告代理業を営みながら、ライター、イベントなどスポーツ関連の仕事もこなす。北海道生まれなのにホークスファン歴40年。先日野球太郎のライター飲み会に初参戦。さすが野球通の集まり、どんなマニアックな選手の話やエピソードを話しても、それ以上の知識で返してくれる。みんなスゴイ方々でした。