1(左翼):T-岡田
2(右翼):吉田正尚
3(DH):マレーロ
4(中堅):ロメロ
5(三塁):小谷野栄一
6(一塁):中島宏之
7(捕手):(混戦)
8(二塁):大城滉二
9(遊撃):安達了一
決まっているのは2番・吉田正尚のみ。福良監督が「最強2番打者構想」を明らかにしており、ここが軸になる。
問題は1番打者だ。昨季、オリックスは出塁率の高いT-岡田を1番に据える超攻撃的オーダーを敢行。8月に12試合で採用し、一度は西野真弘、安達了一らに戻したものの、シーズン終盤は再びT-岡田を1番で起用した。
機動力はさておき、他球団のファンにとって、もっとも怖い並びはこれだった。昨季は二遊間が軒並み打撃不振の傾向にあったが、下位打線が出塁率を伸ばせばさらに強力な布陣になる。あえて捕手を7番に置き、8、9番に機動力のあるメンバーを置くのもありだろう。
1(中堅):武田健吾
2(左翼):吉田正尚
3(一塁):T-岡田
4(右翼):ロメロ
5(DH):マレーロ
6(三塁):小谷野or中島
7(捕手):(混戦)
8(二塁):大城滉二
9(遊撃):安達了一
ただし、先述のプランAは超攻撃的オーダーであり、ロメロを中堅で通年起用できるかと言われれば、ほぼ不可能だろう。
そうなれば、T-岡田や吉田正を一塁・DHに回し、中堅に守備に長けた選手を入れるのが現実的。スラッガー全員がフル稼働とはいかないので、実際の理想はこれだ。T-岡田の長打力、出塁率をフルに生かすなら、3番が適任だろう。
その場合、6番まで強打者を並べたい。しかし、そうすると1番打者がやはり不在だ。期待したいのは昨季219打席で打率.295を記録した武田健吾。高卒6年目を迎える若手で「新庄剛志2世」「糸井嘉男2世」といわれる抜群の身体能力が持ち味だ。
また、中堅では後藤駿太の本格ブレイクも待ち望まれている。大城滉二やドラ3・福田周平も1番打者として活躍できる素質はある。
とにかく二塁、遊撃、中堅から「不動の1番打者」が生まれれば、昨季はバラついた打線が安定してくる。スラッガー勢に不安はない。オリックスの浮上はここにかかっているといっても過言ではない。
文=落合初春(おちあい・もとはる)