■推定年俸
3,557万1,428ドル
■今季成績
25試合/17勝4敗/投球回163/194奪三振/防御率2.26
2011年から2014年にかけて4年連続で最優秀防御率を獲得したメジャーのキング。2014年に7年契約を結んでから、年俸トップを走り続けている。
今季は夏場に腰痛でDLリスト入りしたが、それを除けば抜群の投球内容で、ナ・リーグの防御率ランキングと勝利数でトップに立っている。椎間板ヘルニアの持病だけが心配の種で、世界一の高額年俸にふさわしい活躍を見せている。
■推定年俸
3,400万ドル
■今季成績
30試合/17勝6敗/投球回194.1/208奪三振/防御率2.87
2009年にサイ・ヤング賞を獲得した右腕。2008年から2ケタ勝利を挙げ続けている鉄腕でもある。2015年12月に6年総額2億650万ドルの契約でダイヤモンドバックスに移籍。昨季は左脇腹を痛め、規定投球回に到達できず、13勝7敗、防御率4.37の成績でやや期待外れに終わったが、今季は見事に復活。アリゾナのファンも一安心だ。
■推定年俸
3,000万ドル
■今季成績
12試合/5勝3敗/投球回68/65奪三振/防御率3.71
2012年にレイズで20勝を挙げ、サイ・ヤング賞を獲得した左腕。近年はタイガース、ブルージェイズなどを渡り歩き、勝ち星を積み上げる仕事人であったが、2016年に投手としては史上最高総額の7年総額2億1,700万ドルの契約でレッドソックスに入団。
昨季は17勝9敗の成績を収めたが、打線の援護に恵まれた形で防御率は3.99。今季は真価を示すはずだったが、春から左ヒジの炎症を起こし、満足に登板できていない。
■推定年俸
2,810万ドル
■今季成績
117試合/打率.263(407打数107安打)/10本塁打/54打点/4盗塁
野手最高額はヘイワード。2016年に巨大契約を結びカブスに入団した身体能力の高さが自慢の外野手だ。2012年にブレーブスで27本塁打を放つなど、毎年2ケタ本塁打を期待できる実力はあるが、打率3割に到達した年はなし。出塁率は通算.346(2010〜2016年)と高い。
球際に異常なまでに強い外野守備は大きな魅力。2012年、2014年、2015年、2016年にゴールドグラブ賞を受賞しており、今季もホームランキャッチを見せるなど美技を披露している。
ただし、高額年俸もあり、ヘイワードの評価に関しては本場のファンでも意見が割れている。流行のセイバー・メトリクスの数値はいいが、「見た目」の数字はそうでもない。昨季は打率.230、出塁率.306。今季は打率.263、出塁率.326。このあたりの物足りなさもあり、侃々諤々の議論が繰り広げられている。
■推定年俸
2,800万ドル
■今季成績
31試合/13勝8敗/投球回193/202奪三振/防御率3.50
2011年にサイ・ヤング賞を獲得した右腕。2013年に年俸2800万ドルの5年契約を結んだ。ルーキーイヤーの2005年と故障で穴を開けた2015年を除けば、規定投球回数をコンスタントにクリアしており、まさにイニングイーターの働きを見せる。
昨季も自身4度目の最多奪三振を獲得したが、今季は8月31日にデビューから一筋だったタイガースを離れ、ア・リーグ西地区で首位を快走するアストロズにトレード移籍。移籍後いきなり3連勝を挙げ、ポストシーズンの活躍も期待されている。
■推定年俸
2,800万ドル
■今季成績
127試合/打率.249(434打数115安打)/16本塁打/60打点/0盗塁
首位打者4度、本塁打王2度、打点王2度の実績を誇り、2012年はメジャー史上45年ぶりの三冠王を獲得した大打者。名実ともにレジェンドだが、今季はWBC帰りで調子を落とし、例年になく精彩を欠いている。
8月24日のヤンキース戦では相手捕手のオースティン・ロマインと殴り合いの大乱闘になり、7試合の出場停止処分を受けるなど、プレー以外でも注目を集めた。
契約は最短でも2022年まで。右足首などに故障を抱え、満身創痍になってきているが、なんとか巻き返しを図りたい。
文=落合初春(おちあい・もとはる)