まず、投手は以下の13人。
大谷翔平、有原航平、宮西尚生(ともに日本ハム)、武田翔太、千賀滉大、森福允彦(ともにソフトバンク)、岸孝之(西武)、石川歩(ロッテ)、比嘉幹貴(オリックス)、菅野智之(巨人)、今永昇太(DeNA)、黒田博樹(広島)、田島慎二(中日)。
このなかで先発は、大谷、有原、武田、菅野が基本線。岸、石川、今永が第2先発要員で、比嘉、宮西、森福、田島はリリーフ要員。千賀は基本的には先発だが、リリーフの経験もあり、WBCのような大会では短いイニングのほうが力を発揮しやすいかもしれない。
黒田は年齢的にも代表入りは現実味がなさそうだが、MLBでの経験は大きな戦力となるはずだ。
また、比嘉は今季の登板数こそ少ないが、屈指の外国人選手キラーということで選んだ。8月23日現在、プロ入り通算の対外国人選手の成績は144打数35安打43三振、被打率.243。本塁打は2本しか打たれておらず、いずれもスイッチヒッターに打たれたものだ。
つまり、右打者の外国人選手にはプロ入り後1本もホームランを打たれていないのである。右の外国人選手に対する被打率も.216とよく抑えている。
野手は以下の15人。
【捕手】田村龍弘(ロッテ)、嶋基宏(楽天)
【内野手】中島卓也、中田翔(日本ハム)、菊池涼介(広島)、山田哲人、川端慎吾(ヤクルト)、坂本勇人、阿部慎之助(巨人)、大和(阪神)
【外野手】柳田悠岐、内川聖一(ソフトバンク)、角中勝也(ロッテ)、秋山翔吾(西武)、筒香嘉智(DeNA)
過去のWBCでは捕手を3人選出していたが、短期決戦の大会で第3の捕手が必要となるケースはほとんどなく、その枠をほかの野手に回した。緊急事態のときは、阿部がマスクをかぶるという方法もある。
スタメンは以下の通りだ。
1番・右翼:角中
2番・三塁:川端
3番・二塁:山田
4番・左翼:筒香
5番・DH:大谷
6番・一塁:中田
7番・中堅:秋山
8番・遊撃:中島
9番・捕手:田村
NPBでも屈指のバットコントロールを誇る角中と川端で1、2番を組む。大谷を投手で起用するときは、阿部や内川を入れるか、柳田を外野にして角中をDHに回す。
中島は以前の本連載で取り上げたように、球数を投げさせる要員。終盤、チャンスで中島に打席が回ってきたときは代打を送り、坂本や大和を遊撃の守備につける。
以上が筆者が選んだ代表メンバーだ。世界一奪還のために、あなたならどんな選手を選ぶだろうか。
文=京都純典(みやこ・すみのり)