夏休みシーズンの屋外球場での定番ファンサービスといえば打ち上げ花火。ZOZOマリンスタジアム、神宮球場では1カ月ほどの間、毎日のように花火が打ち上がり、野球観戦に彩りを添えている。
今シーズンの開幕戦では、そんな夏の定番の花火が早くも千葉の夜空に広がった。ロッテが4月4日のホーム開幕戦で今シーズン最初の花火を打ち上げたのだ。
しかし、花火で盛り上がったものの試合は1対6と日本ハムに完敗。開幕から21試合を消化して、ロッテのチーム本塁打は12球団最小の6本……。今度は「野球の華」のホームランによる打ち上げ花火にも期待したい。
ロッテは今シーズン、この開幕戦を皮切りに35試合で花火を打ち上げるという。次回は5月17日の西武戦だ(予定)。ZOZOマリンスタジアムに駆けつけて、野球観戦とともに初夏の花火を楽しもう。
日本ハムは3月31日からの開幕3連戦で、3日間連続の来場者プレゼントを行った。ここまでは、よくあるファンサービスの話だが、4月1日に配られたのが、今までにない優れもののグッズだった。
それは、「二刀流リバーシブルバッグ」。大谷翔平人気にあやかり、日本ハムは配布グッズでも「二刀流」を起用してきたのだ。
日本ハムファンはもちろん、配布グッズマニアの注目も集めたこのバッグの表裏には、ホーム、ビジターのユニフォームがデザインされている。野球グッズにありがちなシンプルなつくりではなく、6つのポケットがついているなど、機能面でも優れている逸品だ。
こういった「いつもと違うモノ」が配られるのも開幕シリーズの醍醐味。残念ながら、「日本で一番客を呼べる男」大谷が肉離れで離脱し、泥沼の10連敗を喫するなど元気のない日本ハムだが、ファンサービスで来場者をつなぎとめたいところだ。
昨季の開幕戦では白馬を用いたセレモニーでファンの度肝を抜いたDeNA。今季のホーム開幕戦となった4月4日のセレモニーには、球団公式ドキュメンタリー『FOR REAL −ベイスターズ、クライマックスへの真実。−』の主題歌「青」を歌った秦基博が登場。ミニライブを行い、花火も打ち上がった。
なお、この花火が打ち上げられたのは試合開始前のこと。同日のZOZOマリンスタジアムよりも早く打ち上がったので、「今シーズン最初のスタジアムでの打ち上げ花火」だったことも付記しておく。
ほかにも、筒香嘉智が「始球式」ならぬ「始打式」とばかりに特大ボールを打ち割り、風船が舞い上がる演出もあったが……。
筆者の個人的な感想だが、DeNAにしては珍しく(?)「攻めていないセレモニー」に感じた。昨シーズンは初のCS進出を果たしたが、「強さを求めるあまり攻めることができなくなる」という矛盾に陥ることのないよう、激しく攻めるイベントを期待したい。
これからシーズンが進むにつれて、ゴールデンウイークや夏休みに合わせた球場でのイベントが目白押しとなる。次回からは定番イベントなども交えて、今後のイベント情報をご紹介したい。
文=勝田 聡(かつた さとし)