年末年始のこの時期、おめでたい「あがる」といえば年俸。なかでも、2017年の日本一となったソフトバンクナインの契約更改は、かつてないほどの大盤振る舞いとなった。
柳田悠岐は球界最高となる3年5億5000万円プラス出来高と言われる超大型契約を締結。2018年中に取得する国内FA権を見越して、球団側が先手を打った格好だ。ほかにも、内川聖一、松田宣浩、和田毅、攝津正、さらに外国人選手のサファテ、バンデンハーク、デスパイネを加えれば、年俸4億円以上の選手がなんと8人。ライバル球団の選手たちもこれはあやかりたいところだろう(金額は推定)。
野球の試合において「あがる」ものといえばフライ。毎年、一度ぐらいは発生するドーム球場の天井直撃弾は、2017年は見られなかった。
ただし、それは試合での話。9月7日に東京ドームで行われた日本ハム対楽天の試合前のフリーバッティングで、日本ハムの大谷翔平がかっ飛ばした打球は、ライトスタンドの天井に吸い込まれる推定170メートル弾。屋根がなければ天高く舞いあがり、となりの秋葉原まで届いていたに違いない(?)。
今年、メジャーリーグに移籍する大谷。海の向こうで自身の価値をいかにしてあげられるか、どこまでも目が離せない選手だ。
「あげる」でおめでたいことの最たるものが結婚式だろう。
12月3日、巨人の田口麗斗が、地元・広島で挙式と披露宴を行った。お相手の芽衣夫人は、広島新庄高校時代の2コ下の後輩。2016年のクリスマス・イブにプロポーズし、2017年の1月5日にはすでに入籍を済ませている。芽衣夫人は、高校時代はチアガールとして活動していて、そのキュートなビジュアルは、一部メディアでも紹介されたほど。
2017年は13勝4敗と好成績を残した田口だが、かけがえのない伴侶を得たことで今年はさらに奮起し、パフォーマンスもあげてくるはずだ。
それでもなかなかあがらない人には、「あがる」応援として高校野球界で流行しつつある「アゲアゲホイホイ」がおすすめ。「サンバ・デ・ジャネイロ」というラテン系のダンスミュージックに乗ってスタンドが一体となって応援する様子は圧巻だ。
曲中では「アゲアゲホイホイ!」や「もっともっと!」といった応援団の掛け声がリズムよく入り、選手ならずとも元気になれる。動画サイトなどでチェックして、試してみてはいかが?
文=藤山剣(ふじやま・けん)