10月28日(日本時間29日)から、メキシコのモンテレイで開催されている「第1回WBSC U-23ワールドカップ」。
参加しているのは12カ国。韓国、ベネズエラ、メキシコ、チェコ、パナマ、南アフリカの【グループA】、日本、チャイニーズ・タイペイ、オーストラリア、ニカラグア、アルゼンチン、オーストリアの【グループB】のふたつのグループに分かれ、まず総当たりのオープニングラウンド(予選リーグ)を戦った。
日本はオープニングラウンドを5戦5勝。しかも、すべて圧勝と言っていい好内容でグループBのトップ通過を果たしている。そのスコアと試合概要は以下の通り。
■日本 6対1 ニカラグア
先発の本田圭佑(西武)が7回無失点の好投。打線も3番から6番の4人で6安打6打点と中軸が機能し、まずは初戦を快勝。
■日本 15対3 チャイニーズ・タイペイ
1番の武田健吾(オリックス=写真)が満塁本塁打を含む4安打4打点。4番の真砂勇介(ソフトバンク)も4安打4打点と2戦目も打線が活発。7回コールドでも連勝を飾った
■日本 10対2 アルゼンチン
初回に青山大紀(オリックス)が味方のエラーもあって2点を失うも、振れている日本打線が3回から7回まで毎回得点を記録。危なげなく押し切った。
■日本 16対0 オーストリア
この日も打線が好調。初回に山下幸輝(DeNA)の二塁打などで3点先制すると、3回に7点、4回に6点を加え、5回コールドで大勝。
■日本 11対2 オーストラリア
初回から小刻みに得点し9点差の勝利。先発の笠原大芽(ソフトバンク)は7回に2点を失うも、永谷暢章(JR東日本)、歳内宏明(阪神)とつないで試合を締めた。
なお、出場メンバーや詳細な結果は、侍ジャパンオフィシャルサイトでも紹介されている。
日本が所属する【グループB】は、日本のほかにオーストラリア、ニカラグアが勝ち抜け。一方、【グループA】はパナマ、韓国、メキシコの3カ国がオープニングラウンドを突破した。
この6チームで戦うのがスーパーラウンドだ。日程は11月3日から5日(日本時間は4日から6日)の3日間で、異なるグループから勝ち上がってきたチームと、それぞれ3試合を戦う(【グループB】を勝ち上がった日本は、【グループA】を勝ち上がった3カ国と1試合ずつ対戦)。そこでの成績上位2チームがファイナルを戦い、3、4番手のチームは3位決定戦へと向かう。
日本代表は、果たしてファイナルまで勝ち残れるのか。オープニングラウンドは投打が噛み合い、終始日本ペースで試合が進められた。しかし、大会が進むごとに各国の真剣度も増してくる。
昨年11月に行われたプレミア12でも、調子よく勝ち進みながら準決勝で惜敗を喫したように、決して楽観はできない。
若手の代表選手が活躍すれば、来年3月に行われる第4回WBCにも弾みがつく。3位決定戦、優勝決定戦ともに、11月6日(日本時間は3位決定戦が7日午前3時、決勝戦が7日午前9時)プレーボール予定だ!
文=藤山剣(ふじやま・けん)