400勝投手・金田正一(元国鉄ほか)が最多勝を獲得したのは3度、キャリアハイは1958年の31勝と爆発的な数字を残していない。しかし、この1958年はなんと、開幕から51試合、日にちにして70日で20勝を一人で挙げる、という驚愕のスピードで勝っていった。ところがこの試合以降は、11勝12敗と急降下。それもそのはず、国鉄はシーズン58勝であり、半分以上は金田が勝っていたほどのチーム力だったのである。