「大阪エヴェッサ冬の陣2017」と名づけられたこのイベント。オリックスも毎年「Bs夏の陣」を開催しているが、今回の会場となった大阪エヴェッサのホーム、府民共済SUPERアリーナにはエヴェッサファンはもちろんのこと、オリックスファンも多く来場したようだ。
試合の合間を盛り上げるのはエヴェッサのマスコットまいどくん。そこにオリックスのバファローブルとベルが参加。ファン参加のミニゲームでは、いたずら好きのブルが様々ないたずらをしかけ、会場の笑いを取る。
また、まいどくん、ブルとベルのコラボレーションダンスでは、ベルのかわいさで注目を集めた。エヴェッサファンも虜になったに違いない。
試合後のトークショーに登場したのは、岸田護と海田智行の両投手。この2人は大阪に縁がある。岸田は大阪府吹田市出身で履正社高、NTT西日本を経てオリックス入り。海田は大阪市をホームとする日本生命からオリックスへ入団している。トークショーは、チームで一番の“しゃべり達者”岸田のおかげで、大きな盛り上がりを見せた。
トークショーのあとはミニゲームがあり、その最後には定番のフリースロー対決が行われた。
岸田は小学生の時にバスケットボール部に所属していたことがあるが、海田はバスケットボールにすら触ったことがないという。大きさがまったく違うボールをコントロールできるのか。果たしてその結果は。海田が3投中2本を見事に決める。一方、岸田はすべてをはずし、先輩の意地をみせることができなかった……。
府民共済SUPERアリーナのすぐ隣には、オリックスのファーム施設、舞洲サブ球場が建設された。また、すぐ近くにはサッカー・セレッソ大阪の練習施設がある。
大阪市は、オリックス・バファローズ、大阪エヴェッサ、セレッソ大阪と連携したスポーツ振興事業に取り組み、これを舞洲プロジェクトと呼んでいる。今後、舞洲を中心にさまざまなイベントなどが企画される。
野球、バスケットボール、サッカーの3つのプロスポーツチームが、それぞれにコラボレーションをしたイベントも期待される。今回のエヴェッサとオリックスのコラボレーションもその一環であろう。2015年にはオリックスとセレッソのW観戦チケットという企画チケットが発売されたこともある。
今は、若年層のスポーツ離れが起こっているとも聞く。そんななかでスポーツのジャンルを超えた連携でスポーツ人口を増やしていくことは、大事になっていくのではないか。
文=矢上豊(やがみ・ゆたか)
関西在住の山本昌世代。初めてのプロ野球観戦は、今はなき大阪球場での南海対阪急戦と、生粋の関西パ・リーグ党。以来、阪急、オリックス一筋の熱狂的ファン。プロ野球のみならず、関西の大学、社会人などのアマチュア野球も年間を通じて観戦中。