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なぜ!? どうして!? 大野雄大(中日)、石川歩(ロッテ)ら投げても投げても勝てない実力者たち

なぜ!? どうして!? 大野雄大(中日)、石川歩(ロッテ)ら投げても投げても勝てない実力者たち

 交流戦が始まり、各チームとも50試合前後を消化。好調なチーム、なかなか調子が上がらないチームがあるが、その成績を大きく左右しているのが先発投手だ。

 5月を終えた時点で、両リーグともトップは6勝。セ・リーグはメッセンジャー(阪神)と菅野智之(巨人)、パ・リーグは東浜巨、千賀滉大(ともにソフトバンク)、金子千尋(オリックス)、則本昂大(楽天)の4人が並んでいる。

 そんなハーラーダービーを牽引する好調な投手たちの陰で、いまだに今季1勝目を挙げられていない実力者たちが苦悩している。

左右のエースが不調の中日


 セ・リーグでは大野雄大(中日)が0勝5敗と泥沼状態。開幕投手に抜擢された3月31日の巨人戦で6回6失点と打ち込まれ出ばなをくじかれたか、そこからは試練のマウンドが続く。

 4月14日の巨人戦は7回2/3を2失点、4月20日の阪神戦は6回1失点とゲームを作り、最終的にチームは勝利したが大野に勝ちはつかず。3敗を喫した後、調整と気分転換を兼ねてリリーフに回った試合では痛打を浴び負け投手に。背水の陣で臨んだ5月31日のソフトバンク戦でも6回で6失点とKOされてしまった。

 中日は、吉見一起も8試合に先発し1勝5敗と苦境に立たされている。チームが浮上するには、左右のエースの蘇生が不可欠だが……。

中継ぎから先発に回るも1勝が遠い宮國


 宮國椋丞(巨人)も0勝5敗と白星が遠い。ここまで先発で4試合、リリーフで5試合に投げているが、先発時はすべて敗戦投手となっている。

 黒星のなかには4月27日の広島戦での6回1失点、5月18日のヤクルト戦での7回1失点という好投も含まれているが、両試合とも最終的に0対1で決着とツキにも恵まれていない。

 ここ2年はセットアップ中心に30試合以上登板し、防御率2点台で頑張ってきた。勝利の女神が微笑む日は来るのか。


コントロールの修正が必要な石川


 パ・リーグでは石川歩(ロッテ)が0勝5敗と未勝利。WBCでは先発の柱として活躍したが、シーズンに入ってからは、5試合に先発登板し全敗といいところがまったくない。

 しかも、打ち込まれるだけでなく、昨季は162回1/3を投げて22個だった与四球が、今季は24回1/3で15個。約7.4回に1個だったのが、1.6回に1個と大幅に悪化しているのだ。

 5月30日の阪神戦では、5回途中7失点で降板後、ベンチでタオルを顔に当てたまま固まっていた石川。ルーキーイヤーから3年連続で2ケタ桁勝利を挙げている好投手だけに、復活が待たれる。

(成績は6月1日現在)


文=藤山剣(ふじやま・けん)

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