10月2日、ヤクルトが14年ぶり4度目のセ・リーグ優勝を飾った。
ヤクルトは14日から、本拠地・神宮球場でクライマックスシリーズ(CS)第1ステージに臨む。
今季のヤクルトのウリは打線。トリプルスリーを達成した山田哲人だけでなく、打率&安打数でその山田を上回る川端慎吾、105打点を記録して打点王をほぼ手中に収めた畠山和洋と、役者が揃っている。
それだけでも破壊力抜群なところに加えて、9月18日からバレンティンが戻ってきた。
2013年には60本塁打で、チームは最下位ながらセ・リーグのMVPを獲得したバレンティン。今季は開幕で出遅れ、4月24日の巨人戦でようやく今季初出場を果たすも、2打席目で左太ももを痛めてリタイア。そこから治療のため、日本を離れていた。再来日のスケジュールは何度も後ろ倒しとなり、もう今季はあきらめていたファンも多かったはずだ。
しかし9月に入ってからようやくチームに合流すると、16日の復帰戦では、いきなり2打席目でライトスタンドへホームランを放ち、翌19日も4打数3安打2打点と大爆発。復帰後の7試合で20打数6安打5打点と、さすがの成績を残している。
打撃だけでなく、二塁打を放ったときの走塁や、ランナーに出てからホームへの全力疾走など、足の不安も一掃。じっくり休んだことにより痛めていた左足も回復、体調のよさをアピールした。
今季で5年目となるバレンティンだが、過去の4年のうち3年は、9月の月間打率が前月を下回っていて、残る1年も打率.208と、決して良くなかった。
本塁打の日本記録を達成した2013年も、8月は打率.460と絶好調だったにもかかわらず、9月は.288と急降下。シーズン後半には、決まって下降線をたどっている。
そして今季も、復帰直後は流石の打棒をみせたものの、9月は11試合に出場して、打率.194、1本塁打、5打点と期待はずれの成績に終わってしまった。また10月の3試合も、11打数2安打で打率.182と、本来の力を発揮できないでいる。
ただし、ご存知の通りCSは短期決戦の場。山田や畠山のマークは相当厳しくなることが予想され、場合によっては勝負を避けられるケースもあるだろう。
こうした場面で、バレンティンが集中力を維持して強打を発揮することができれば、CSはもちろん、その先の日本シリーズでも、ヤクルトの勝利が大いに現実味を帯びてくる。
果たしてバレンティンの打棒は復活するのか。ポストシーズンの見どころとして大いに注目したい。
文=藤山剣(ふじやま・けん)