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美人妻にデレデレのブキャナン、子連れでお立ち台のメンドーサら愛すべき助っ人の「家族の肖像」

美人妻にデレデレのブキャナン、子連れでお立ち台のメンドーサら愛すべき助っ人の「家族の肖像」

 戦力強化を期待されて毎年のようにやってくる助っ人外国人選手。

 バリバリの元メジャーリーガーからマイナーで出番を待っていた選手など、様々な男たちが海を渡ってくるが、ときに自身のプレー以上に注目を浴びるのが家族や食生活など。プライベートでの姿だ。

 なかには日本文化にすっかり馴染んだ姿を見せ、人気を呼ぶ選手もいる。

 週刊野球太郎では連載『馴染みすぎぃっ!? ニッポンダイスキ外国人選手!』をスタート。在籍中の選手、かつての在籍選手を織り交ぜながら、4回に渡って愛すべき外国人選手の「日本での素顔」に迫る。第1回は「家族」をテーマにお届け!

今年もやってきたビューティーワイフ


 まずは夫とともに来日する外国人選手の奥さんの話から。慣れない日本暮らしを支え、試合に出場するときはスタンドで見守るなど、外国人選手の一番の応援団だ。

 最近では、マイコラス(巨人)夫人のローレンさんが美人妻としてワイドショーでも取り上げられたが、今季新加入した外国人選手の奥さんで「噂の美人妻」と話題を呼んでいるのが、ブキャナン(ヤクルト)夫人のアシュリーさん。

 ブキャナンが公開したツーショット画像やスタンドで観戦中の姿を見ると、確かに目元のぱっちりしたブロンド美人。しかも、料理上手で小学校の先生をしている才色兼備ときた。ブキャナンがデレデレになるのも無理はない。

 ただし、アシュリーさんはアメリカで勤務しているため、4月の来日は1週間の春休みを利用してのものだった。2人は昨年11月に結婚したばかり。アシュリーさんの次の長期休暇が待ち遠しい、といったところだろう。

 ブキャナンは5月を終えて2勝4敗と黒星が先行。奥様の美貌を曇らせないよう奮起を期待したい!


姉さん女房で話題をさらったヤクルトのツインバズーカ


 ちなみに奥様の話で外せないのは、奇しくもまたヤクルトの外国人選手。ペタジーニとラミレス(DeNA監督)の両レジェンドだ。

 先日、39歳の若さでフランスの大統領となったマクロン氏。妻・フリジットさんが25歳年上の姉さん女房、しかも中学時代の恩師ということでも話題を呼んだ。

 となれば、負けてはいないのが2001年にヤクルトを優勝に導いたツインバズーカ、ベタジーニとラミレス。

 ペタジーニのオルガ夫人は、なんと友達の母親で年の差は25歳。似合いのオシドリ夫婦として注目を浴びた。ラミレスのエリザベス夫人も14歳年上の姉さん女房だった。

 しかし、仲睦まじかった両夫婦は現在では離婚……。夫婦の問題に首を突っ込むのは野暮ということで、この話はここまで。今後、2人に続く「びっくり年の差夫婦」が来日するか?

カッコいいお父さんと一緒にお立ち台


 ヒーローインタビューで子どもの名前を呼んだ川相昌弘(元巨人ほか、現巨人3軍監督)よろしく、プロ野球選手は子煩悩なイメージが強い。

 特に家族への愛情を公然とアピールする外国人選手は、子どもの名前をお立ち台で出すだけでは終わらず、子どもを連れてお立ち台に上がることもある。

 最近では、メンドーサ(日本ハム)が、2015年に生まれた長男のマルセロくんを生後2カ月のころから抱っこしてお立ち台に上がり続けた。

 そのため、メンドーサのヒーローインタビューの写真を振り返っていくと、マルセロくんがどんどん大きくなっており、まるで成長記録のようにも映る。

 父がプロ野球選手、しかもヒーローにならなければ存在しない写真だけに、マルセロくんにとって一生の宝物になるはずだ。


4分の1のサムライブラッド


 来日1年目の2015年に14勝、防御率1.85。昨季は15勝、防御率2.15という好成績を挙げ、広島の25年ぶりとなるリーグ優勝に貢献したジョンソン。

 メジャーリーグではなかなか日の目を見ることがなかったジョンソンだが、日本のプロ野球には見事に適応することができた。

 もちろん本人の努力あってこそだが、「祖母が日本人」というバックボーンも大きかったのではと思う。

 日本のプロ野球で成功した外国人選手には、日本の文化を受け入れられた選手が多い。ジョンソンの場合、日本人の血が流れていることで、最初から日本文化を受け入れやすい土壌があったのは想像に難くない。

 だからといって、一概に日本人の血が流れる外国人選手を獲得すればいいという話しにはならない。しかし、外国人選手を選ぶ際に「日本文化との相性」は成功の要因になると、一石を投じたのではないだろうか。


ミドルネームは「クワタ」?


 今、「ガリクソン」でググると渦中のお笑い芸人のニュースでパソコンの画面が埋め尽くされてしまうが、プロ野球界のガリクソンといえば巨人で活躍したビル・ガリクソンだ。

 日本球界に在籍したのはわずか2年だったが、糖尿病でインスリン注射を打ちながら力投するインパクトは強烈で、今なお巨人の歴代最強助っ人投手の1人に数えられている。

 そんなガリクソンとウマが合った同僚が桑田真澄。ガリクソンは桑田をかなりリスペクトしていたようで、なんと自分の息子のミドルネームに「クワタ」と名づけた。

 日本では馴染みのないミドルネームだが、つける際の理由の1つが「尊敬する人物の名前」。メジャー通算162勝の超一流投手にここまで信頼された桑田は、さぞ嬉しかったことだろう。


日本での成功の秘訣は家族の絆


 外国人選手を取り巻く家族たちの物語はいかがだっただろうか。

 筆者は同じくらいの歳の息子を持つ身として、メンドーサが俄然気になる。というか、輝いている父の姿を見せられるメンドーサがうらやましい限りだ。

 これからも、日本で奮闘中の外国人選手はもちろん、今後、来日する外国人選手の家族にも気を配っていきたい。


文=森田真悟(もりた・しんご)

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