【東東京・投手編】ドラフト関連度 B
実績ある中村、谷岡らが注目株
実力ナンバーワン投手は、やはり中村祐太(関東一)。昨年のセンバツで4強入りした際に披露した浮き上がるストレートは秀逸。その後、試行錯誤しているフォーム改造や変化球を交えた投球で幅を広げ、再び全国の舞台を目指す。
谷岡竜平(成立学園)も、昨年夏に甲子園を経験した投手として注目。力のあるストレートとスライダー、フォークを武器に、ワンランク成長した姿を示せるか。
今春のセンバツで甲子園のマウンドを踏んだ大金真太郎(安田学園)は、丁寧に低めに集める投球に磨きをかけ、大会終盤は乱打戦が予想される東東京の夏に挑む。
この春に見た右腕では大塚駿(都文京)に勢いがある。どっしりとした下半身を土台に大きく腕を振れる右腕で、最速139キロのストレートには力が乗っている。また、爪が割れてストレートを多投できなかった二松学舎大付戦で敗れたものの、抜いたカーブを駆使してゲームを作れる一面を示しており、夏も楽しみだ。
そのほかの右腕では、制球は不安定ながら強靭な上半身からのストレートに力がある笠原航平(日体荏原)や、昨春の都大会準V投手・佐藤洋叡(東海大高輪台)の緩急を交えた投球にも注目したい。
一方、左腕では大貫純(二松学舎大付)のストレートがいい。小柄ながら真っ向から投げ下ろすタイプで、カーブを交えたタテのコンビネーションで勝負する。
また、東西地区再編成により、元々西東京で名が挙がっていた福山聡史(東亜学園)、安西拓人(堀越)の両左腕が東東京へ。場の違いで「化学変化」は生じるか?
2年生では清水昇(帝京)の成長に期待。現時点ではいい意味ですべてが平均点だが、安定した下半身、力みのない腕の振りで淡々とイニングを重ねる。夏を経て、どう変わっていくか注目したい。
【注目選手】大塚瞬(都文京)