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《年俸3億円超選手限定》勝手にコスパレース! 山田哲人がしぶとく1位キープ。中島宏之は急浮上!

コスパレース1位の山田哲人(ヤクルト)

 「推定年俸3億円」を突破している超高額年俸選手たちを“コスパ”の観点で勝手にレースさせる本企画。

 その活躍ぶりをポイント化し、年俸に対しての1ポイントあたりの「お値段」を算出。スーパースターの活躍を「コスパ」でランクづけしていく。

 前週は野手部門では山田哲人、先発投手部門では和田毅がトップに輝いたが、最新ランキングはどうなった!?

(4月16日までの成績を基に算出)

ポイントの算定基準


 コスパレースに参加するのは先発投手と野手。ポイントの算出基準は以下の通り。

■先発投手
1登板=5ポイント
1勝=5ポイント
1QS=5ポイント
1HQS=5ポイント

(※QS=クオリティ・スタート:6回以上3自責点以下、HQS=ハイクオリティスタート:7回以上2自責点以下、重複有)

■野手
(塁打+四死球+盗塁)×1ポイント

 このポイントを基準に1ポイントあたりの価格(年俸÷ポイント)で先発投手、野手それぞれのランキングを作成してみた。

(※1ポイントあたりの価格は小数点以下四捨五入)

野手のコスパレース途中成績


【 】の矢印は前週からのランキングの変動

■1位タイ【→】
山田哲人(ヤクルト)
年俸:3億5千万円
14試合:打率.240(50打数12安打)/2本塁打/6打点/4盗塁
23塁打+13四死球+4盗塁=40ポイント
1ポイントあたり=875万円

■1位タイ【↑】
内川聖一(ソフトバンク)
年俸:3億5千万円
14試合:打率.340(53打数18安打)/4本塁打/12打点/0盗塁
35塁打+5四死球+0盗塁=40ポイント
1ポイントあたり=875万円

■3位【↑】
中島宏之(オリックス)
年俸:3億5千万円
13試合:打率.362(47打数17安打)/2本塁打/9打点/0盗塁
27塁打+7四死球+0盗塁=34ポイント
1ポイントあたり=1029万円

■4位【↓】
坂本勇人(巨人)
年俸:3億5千万円
14試合:打率.375(56打数21安打)/1本塁打/7打点/2盗塁
28塁打+3四死球+2盗塁=33ポイント
1ポイントあたり=1061万円

■5位【↑】
筒香嘉智(DeNA)
年俸:3億円
14試合:打率.255(47打数12安打)/0本/1打点/0盗塁
15塁打+13四死球+0盗塁=28ポイント
1ポイントあたり=1071万円

■6位【↓】
バレンティン(ヤクルト)
年俸:3億3千万円
14試合:打率.273(55打数15安打)/3本塁打/7打点/0盗塁
25塁打+5四死球+0盗塁=30ポイント
1ポイントあたり=1100万円

■7位【↑】
中村剛也(西武)
年俸:4億1千万円
12試合:打率.340(47打数16安打)/3本塁打/10打点/0盗塁
31塁打+4四死球+0盗塁=35ポイント
1ポイントあたり=1171万円

■8位【↓】
鳥谷敬(阪神)
年俸:4億円
13試合:打率.354(48打数17安打)/0本塁打/4打点/0盗塁
18塁打+6四死球+0盗塁=24ポイント
1ポイントあたり=1667万円

■9位【↑】
レアード(日本ハム)
年俸:3億円
15試合:打率.140(50打数7安打)/2本塁打/5打点/0盗塁
14塁打+7四死球+0盗塁=21ポイント
1ポイントあたり=1429万円

■10位【↑】
メヒア(西武)
年俸:5億円
12試合:打率.326(43打数14安打)/3本塁打/9打点/0盗塁
28塁打+4四死球+0盗塁=32ポイント
1ポイントあたり=1563万円

■11位【↓】
デスパイネ(ソフトバンク)
年俸:4億円
14試合:打率.224(49打数11安打)/1本塁打/4打点/1盗塁
16塁打+8四死球+1盗塁=25ポイント
1ポイントあたり=1600万円

■12位【→】
松田宣浩(ソフトバンク)
年俸:4億円
14試合:打率.192(52打数10安打)/0本塁打/4打点/0盗塁
10塁打+4四死球+0盗塁=14ポイント
1ポイントあたり=2857万円

 前週1位の山田哲人(ヤクルト)がトップをキープし、前週2位の内川聖一(ソフトバンク)が山田に追いつき、2人が肩を並べた。

 山田は打率こそガクッと落としたが、9四死球、3盗塁などで20ポイントをしっかり上積みした。エントリーした選手のなかで唯一の盗塁でポイントを稼げる選手といっても過言ではなく、本コスパレースの最大の目玉になりそうな予感がする。

 大きく順位を上げたのは中島宏之(オリックス)だ。前週は打率.235、コスパランキング7位と平凡な結果だったが、気付けば打率.362の大爆発。二塁打を量産し、一気に3位に浮上した。

 筒香嘉智(DeNA)も待望の今シーズン第1号は出なかったが、しっかりと四死球を選んで上位キープ。年俸3億円ジャストの利もあり、今後の推移に期待したい。

 昨年の本レースでは、高額年俸が上位進出を阻んだ中村剛也(西武)も3本塁打で追撃態勢。8位の鳥谷敬(阪神)は前週の3位タイから順位を落としたが、好調はキープ。例年並みの四球が選べるようになれば、年俸4億円でも上位進出は可能な域だ。


先発投手のコスパレース途中成績


■1位【↑】
メッセンジャー(阪神)
年俸:3億5千万円
3試合:2勝0敗/防御率3.63/1QS/1HQS=35ポイント
1ポイントあたり=1000万円

■2位【↑】
金子千尋(オリックス)
年俸:5億円
3試合:2勝0敗/防御率1.35/2QS/1HQS=40ポイント
1ポイントあたり=1250万円

■3位【↓】
和田毅(ソフトバンク)
年俸:4億円
2試合:2勝0敗/防御率2.08/1QS/1HQS=30ポイント
1ポイントあたり=1333万円

■4位【→】
バンデンハーク(ソフトバンク)
年俸:4億円
2試合:0勝2敗/防御率4.66/0QS/0HQS=10ポイント
1ポイントあたり=4000万円

■5位【↓】
ジョンソン(広島)
年俸:3億1千万円
1試合:0勝1敗/防御率12.27/0QS/0HQS=5ポイント
1ポイントあたり=6200万円

■6位【→】
攝津正(ソフトバンク)
年俸:4億円
1試合:0勝0敗/防御率6.75/0QS/0HQS=5ポイント
1ポイントあたり=8000万円

■7位【↓】
松坂大輔(ソフトバンク)
年俸:4億円
登板なし

 前週は和田毅(ソフトバンク)がトップだったが、7日の西武戦に先発し、5回2失点、67球で降板。登板+勝利で10ポイントを上乗せしたが、左ヒジの張りにより2軍降格となった。登板機会が増やせず、好スタートから一気に暗雲が垂れ込めた。

 和田に代わって今季初登板を果たしたのは攝津正(ソフトバンク)。4回3失点で復活ののろし、とはいかなかったが、高額年俸選手としてはひとまず1軍出場を果たしたことは大きい。「年俸4億円の和田の代わりが年俸4億円の攝津」というソフトバンクに恐ろしさを感じる……。

 堅実に順位を上げてきたのはメッセンジャー(阪神)と金子千尋(オリックス)。特に金子は14日のソフトバンク戦で92球で完封勝利。球界最高額の年俸5億円の影響もあり、メッセンジャーに1位は譲ったが、ここ数年の鬱憤を晴らすスタートになった。

 ジョンソン(広島)は開幕戦に登板した後、体調不良で離脱中。松坂大輔(ソフトバンク)は年俸3億円オーバーで唯一の1軍出場なし。和田不在の間に1軍ローテに食い込むことができるか!?


番外編:リリーフ投手防御率ランキング


■1位【→】
サファテ(ソフトバンク)
年俸:5億円
5試合:0勝0敗/5セーブ/防御率0.00

■2位【→】
五十嵐亮太(ソフトバンク)
年俸:3億5千万円
7試合:1勝0敗/1ホールド/防御率1.29

■3位【↑】
山口鉄也(巨人)
年俸:3億2千万円
6試合:1勝1敗/2ホールド/防御率3.38

■4位【↓】
平野佳寿(オリックス)
年俸:3億円
6試合:0勝1敗/1ホールド/3セーブ/防御率6.00

 サファテ(ソフトバンク)はパーフェクトリリーフ継続。五十嵐亮太(ソフトバンク)も安定した投球で昨季の不完全燃焼からの巻き返しに期待だ。

 山口鉄也(巨人)は開幕2戦目で2失点の敗北を喫し、今年も心配の種になりそうだったが、その後は4戦連続無失点。リリーフ陣が崩壊気味の巨人だが、ベテランの味を発揮しはじめた。

 平野佳寿(オリックス)は15日のソフトバンク戦で3点リードから2点を失い、大ピンチを迎えたが、しのいで3戦連続セーブ成功中。しぶとさを見せている。


文=落合初春(おちあい・もとはる)

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