前々年には最優秀防御率を獲得した河野博文。しかし、この年5月にアキレス腱を断裂。そんな河野に告げられたのは「任意引退」だった。当時のプロ野球は支配下60人。枠をフルに使いたい日本ハムは河野を任意引退扱いにし、治療に専念させるつもりだった。しかし、本人は「クビ」と勘違い。8月から連絡が取れなくなり、ついに球団は失踪を公式発表した。翌日、河野は母親に連れられて球団に出頭している。