1位:田中広輔(広島)/35盗塁
2位タイ:大島洋平(中日)/23盗塁
2位タイ:京田陽太(中日)/23盗塁
4位タイ:糸井嘉男(阪神)/21盗塁
4位タイ:梶谷隆幸(DeNA)/21盗塁
6位:安部友裕(広島)/17盗塁
7位タイ:鈴木誠也(広島)/16盗塁
7位タイ:上本博紀(阪神)/16盗塁
9位タイ:坂本勇人(巨人)/14盗塁
9位タイ:山田哲人(ヤクルト)/14盗塁
セ・リーグ2位は京田陽太と大島洋平(ともに中日)が並んで23盗塁。京田は1番、大島は3番に定着しており、2番の走力次第では能動的にかき回す野球ができる。今季は5年連続Bクラスに沈んだが、ポジティブ要素だ。
阪神は糸井嘉男と上本博紀が想像以上に走っていた。今季の糸井は満身創痍のイメージがあったが、グリーンライトで走りまくった。一時はケガの状況を心配し、「盗塁を控えろ!」と声が挙がったほど。上本は16盗塁に対し1盗塁死と成功率が高かった。
成功率では梶谷隆幸も21盗塁の3盗塁死。今季のDeNAはチーム39盗塁とやや慎重だったが、梶谷の足ならば走ってもリスクは少ないはず。調子の波をなくして2番に定着できれば、DeNAにとっては一石二鳥だ。
1位:西川遥輝(日本ハム)/39盗塁
2位:源田壮亮(西武)/37盗塁
3位:荻野貴司(ロッテ)/26盗塁
4位:金子侑司(西武)/25盗塁
5位:外崎修汰(西武)/23盗塁
6位:秋山翔吾(西武)/16盗塁
7位:今宮健太(ソフトバンク)/15盗塁
8位:柳田悠岐(ソフトバンク)/14盗塁
9位:上林誠知(ソフトバンク)/12盗塁
10位:中村奨吾(ロッテ)/11盗塁
パ・リーグは熾烈な盗塁王争いが繰り広げられ、西川遥輝(日本ハム)がトップに輝いた。しかし、2位の源田壮亮(西武)も健闘した。新人ながら37盗塁に対して10盗塁死は上出来すぎる成功率。投手のクセをつかんだ来季はさらに成功率を上げてくるだろう。
3位はロッテのスピードスター・荻野貴司。前年まではケガの影響もあって出場機会が限られていたが、今季は2013年以来の100試合超え。26盗塁も2013年と並んで自身最高の数字。試合に出場できれば着実に数字を伸ばす。今季後半は打撃も調子を上げた。来年は30盗塁も視野に入るだろう。
4位から6位は西武勢がランクイン。走れるメンバーが揃っている西武のチーム盗塁数は12球団トップの129盗塁。強力打線のイメージが先行するが、メリハリの効いた打線になってきた。
文=落合初春(おちあい・もとはる)