1985(昭和60)年の阪神優勝から8年後の1993(平成5)年、当時の主力メンバーだった岡田彰布は球団から戦力外通告を受けた。選手生命の危機である。そこに手を差し伸べたのは、オリックスの監督をつとめていた仰木彬。話は進み、キャンプインも迫った1月28日に契約が交わされたのだった。2年間在籍したオリックスでの成績は平凡だったが、引退後はそのまま二軍監督に就任、指導者への第一歩を踏み出した。