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《妄想劇場》CSも絶望的な日本ハム。せめて妄想を膨らませて来季のVロードを描いてみたい!

《妄想劇場》CSも絶望的な日本ハム。せめて妄想を膨らませて来季のVロードを描いてみたい!

 日本ハムの順位は、8月23日の時点で首位のソフトバンクと34ゲーム差、3位の西武と25ゲーム差の5位。何と借金は30もある。2リーグ制以降、前年の優勝チームが借金30となった例はなく史上初の屈辱だ。優勝の可能性も完全に消滅した。

 もはやファンの心の拠りどころは、大事な局面での首位いじめと来季に向けた妄想のみ。いじめはカッコ悪いと学校で教わったので、最後の手段である妄想を勝手に膨らませて今後のモチベーションとしたい。

【妄想その1】大谷翔平が電撃残留! 二刀流の完成型「DHとクローザー」で前人未到の「40本塁打、40セーブ」を達成!?


 現在、日米間で協議中の新ポスティングシステムが交渉決裂。その結果、大谷翔平の来季メジャー移籍は棚上げに。

 栗山英樹監督は、二刀流の最終段階である「大谷のDHとクローザーでの同時出場」を来季の開幕から解禁。はじめこそブルペンの調整に課題があったが、試合を重ねるごとにアジャスト。

 2015年に「トリプルスリー(打率3割・本塁打30本・盗塁30)」が新語・流行語大賞を受賞したが、来年は大谷の「40本塁打、40セーブ」が世間で騒がれることになる……かもしれない。

【妄想その2】近藤健介、谷口雄也の復活に上原健太、堀瑞輝が台頭。さらに移籍した杉浦稔大が躍動する!?


 今季、開幕戦から4割以上の打率を維持した連続試合数の球団記録を更新(50試合で打率.407)しながらも、腰部の椎間板ヘルニアで戦線離脱した近藤健介が復活。

 さらに、右ヒザ靭帯損傷で手術を受けた谷口雄也も復活して外野手争いが激化。今季レギュラーの西川遥輝、大田泰示、松本剛らとハイレベルのレギュラー争奪戦が繰り広げられる。

 投手陣では、2015年と2016年のドラフト1位コンビである上原健太と堀瑞輝が台頭。両者とも今季たっぷり実戦登板を積んだ成果が早くも開花。上原は先発ローテの一角に、堀はクローザー大谷へつなぐセットアッパーとして定着する。

 一方、屋宜照悟とのトレードでヤクルトから移籍した2013年ドラフト1位の杉浦稔大。シーズン序盤はローテの谷間での起用だったが、徐々に信頼を得て先発機会が増大。上沢直之、高梨裕稔、加藤貴之、上原健太とともに「2ケタ勝利クインテット」を形成する……かもしれない。


【妄想その3】レジェンドスターSHINJOが仰天入閣! 札幌ドームは連日超満員。ポジティブパワーで優勝マジック最速点灯記録を更新!?


 球団は優勝争いへのさらなるファンの後押しをしてもらうために、球界初の役職となるCS(カスタマー・サティスファクション/顧客満足)担当コーチを設立して、そのポストにSHINJO(新庄剛志)氏を招聘。

 SHINJOは現役時代以上の仰天パフォーマンスを次々と展開。札幌ドームはチケットが入手困難になるほど連日超満員に。

 出揃った選手とファンの大きな後押しのおかげで、ペナントレースは破竹の快進撃。交流戦を全勝で優勝したあたりからマジック点灯が囁かれ、ついにNPB記録である7月6日(1965年、南海)を更新して優勝マジック最速点灯を果たす……かもしれない。


 繰り返しますが、これらはすべて妄想です。

 また来年〜。


文=サトウタカシ(さとう・たかし)

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