■三浦銀二(福大大濠)
今秋の九州大会を制した福大大濠のエース。内外の制球は世代屈指のレベルにある。1学年上の濱地真澄(阪神4位指名)の投球術に薫陶を受け、急成長を見せている右腕だ。
神宮大会では、逸材揃いの世代と期待される明徳義塾を相手に完封勝利。しかし、続く早稲田実戦では自慢の内角ストレートを清宮幸太郎に弾き返され、悔しさを味わった。来春のセンバツ出場は確実視されており、それまでのさらなる成長に期待したい。
■川端健斗、田浦文丸(秀岳館=写真)
甲子園で春夏ベスト4に進出した秀岳館。あと少しのところで日本一には届かなかったが、2人の2年生左腕の躍動に、新チームへの期待も大きく高まる。
140キロを超えるストレートを持つ川端健斗は、左打者の顔に向かいながら低めに決まるカーブとのコンビネーションで甲子園の観衆を沸かせた。制球に課題を残すものの、全身を大きく使った投球フォームはイキのよさを感じさせる。
ガッシリとした体格が特徴の田浦文丸も威力のあるストレートが持ち味。新チームでは背番号1を背負い、今秋の九州大会では長崎東戦で17奪三振と圧巻の投球を見せた。川端、田浦の2枚看板の活躍で、秀岳館の快進撃は来年も続きそうだ。
■三浦拓人(大分)
俊足が持ち味の内野手。旧チームではショートのレギュラーを勝ち取り、夏の甲子園に出場。初戦敗退となったものの、チーム初安打を放つなど、存在感を見せた。
三遊間からの送球が不安定な面も含め、守備に少し課題を残す。だが、走力はなかなかのものがある。スイングしながら一塁へ走り出すフォームに磨きをかけており、内野安打を稼ぎ出す。盗塁のコツをつかめれば、より強力なリードオフマンになれるだろう。
■村上宗隆(九州学院=写真)
長打力が魅力の捕手。外角にも手が届くため、広角に飛距離が出せるのが強み。才能あふれる野手が多く名を連ねる「清宮世代」の中で、高校入学後に最も早く頭角を現した選手の一人である。
1年夏の公式戦では初打席で満塁ホームランを放ち、名前を全国に轟かせる。チームは熊本大会を制し、清宮と並ぶ「1年生の4番打者」として甲子園の土を踏んだ。盗塁阻止率に課題を残すなど、捕手としては課題が多い。次のステージで活躍するためには、捕手・一塁以外の守備も視野に入れ、持ち前の打撃力を生かしたい。