レースの基準となるポイントの算出法は以下の通り。ほとんどの年でこのポイント最上位の選手が新人王に輝いている。
■野手
(塁打+四死球+盗塁)×1ポイント
■先発投手
(投球回数×1ポイント)+(勝利数×10ポイント)
※投球回数は1/3回、2/3回は切り下げ
■救援投手
(登板数+ホールド数+セーブ数)×2ポイント
■1位
京田陽太(中日/内野手/1年目)
111試合:打率.274(434打数119安打)/3本塁打/28打点/21盗塁
156塁打+21四死球+21盗塁=198ポイント
■2位
糸原健斗(阪神/内野手/1年目)
66試合:打率.259(162打数42安打)/1本塁打/24打点/1盗塁
58塁打+26四死球+1盗塁=85ポイント
■3位
西川龍馬(広島/内野手/2年目)
69試合:打率.296(135打数40安打)/3本塁打/21打点/3盗塁
60塁打+11四死球+3盗塁=74ポイント
■1位
濱口遥大(DeNA/投手/1年目)
16試合:7勝5敗/防御率3.58/投球回88
88投球回+7勝=158ポイント
■2位
星知弥(ヤクルト/投手/1年目)
22試合:4勝5敗/2ホールド/防御率4.47/投球回98.2
先発(16試合):90投球回+4勝=130ポイント
リリーフ(6試合):6試合+2ホールド=16ポイント
合計:146ポイント
■3位
鈴木翔太(中日/投手/4年目)
15試合:5勝5敗/防御率4.17/投球回69
先発(12試合):65投球回+5勝=115ポイント
リリーフ(3試合):3試合=6ポイント
合計:121ポイント
■1位
三ツ間卓也(中日/投手/2年目)
30試合:2勝1敗/11ホールド/防御率2.59
30試合+11ホールド=82ポイント
■2位
池田駿(巨人/投手/1年目)
22試合:0勝2敗/1ホールド/防御率4.67
リリーフ(20試合):20試合+1ホールド=42ポイント
先発(2試合):7投球回=7ポイント
合計:49ポイント
■3位
桜井俊貴(巨人/投手/2年目)
18試合:0勝1敗/0ホールド/防御率4.68
18試合=36ポイント
セ・リーグは京田陽太(中日)と濱口遥大(DeNA)の一騎打ちだったが、ここに来て京田が一歩リードか。
濱口は7月に左肩の違和感で約1カ月の離脱。これが響いて規定投球回数未満になり、さらには、今年は各球団の先発陣の防御率が優秀なため、シーズン終了時に突出した数字を残すことが難しくなった。ここから破竹の連勝、CS・日本シリーズでの大活躍がなければ新人王は厳しい。首の皮一枚だ。
リリーフは目新しい人材なし。三ツ間卓也(中日)、池田駿(巨人)はここ最近は登板なし。セ・リーグ各球団のリリーフ陣の世代交代が心配になる。
■1位
源田壮亮(西武/内野手/1年目)
110試合:打率.263(441打数116安打)/3本塁打/45打点/29盗塁
153塁打+38四死球+29盗塁=220ポイント
■2位
武田健吾(オリックス/外野手/5年目)
86試合:打率.297(192打数57安打)/2本塁打/13打点/0盗塁
70塁打+8四死球+0盗塁=78ポイント
■3位
石井一成(日本ハム/内野手/1年目)
83試合:打率.169(213打数36安打)/2本塁打/15打点/2盗塁
49塁打+20四死球+2盗塁=71ポイント
■1位
山岡泰輔(オリックス/投手/1年目)
17試合:5勝8敗/防御率3.49/投球回105.2
105投球回+5勝=155ポイント
■2位
石川柊太(ソフトバンク/投手/4年目)
26試合:4勝3敗/1ホールド/防御率2.96/投球回76.0
先発(9試合):50投球回+4勝=90ポイント
リリーフ(17試合):17試合+1ホールド=36ポイント
合計:126ポイント
■3位
佐々木千隼(ロッテ/投手/1年目)
11試合:2勝7敗/防御率5.61/投球回59.1
59投球回+2勝=79ポイント
■1位
黒木優太(オリックス/投手/1年目)
48試合:5勝2敗/24ホールド/2セーブ/防御率3.42
48試合+24ホールド+2セーブ=148ポイント
■2位
近藤大亮(オリックス/投手/2年目)
37試合:1勝0敗/14ホールド/1セーブ/防御率2.79
37試合+14ホールド+1セーブ=104ポイント
■3位
有吉優樹(ロッテ/投手/1年目)
40試合:2勝4敗/9ホールド/防御率3.27
40試合+9ホールド=98ポイント
パ・リーグは源田壮亮(西武)が引き続き最有力。打率はやや不安定だが、29盗塁の走力はそれを補って余りある迫力ある数字。山岡泰輔、黒木優太、近藤大亮らオリックスの投手陣も伸びているが、ここまでくれば源田に当確ランプが灯ったといえるだろう。
文=落合初春(おちあい・もとはる)