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ドラフト下位指名から開幕1軍へ! オリックス10位・杉本裕太郎の運と実力に迫る


 プロ野球春季キャンプがスタートして約1週間が経過。この時期、大いに注目を集めるのが、各球団のルーキーたち。

 その実力は未知数なだけに、ファンにとってみれば、応援している球団はもちろん、ライバル球団の新人選手に対しても、「この選手は今季の戦力になるのか?」といった点は、大いに気になるところだ。


ドラフト10位からの下克上


 そんななか、ドラフト下位指名ながら、メディアを賑わせているルーキーがいる。昨秋のドラフト会議で、オリックスから10位指名を受けて入団した杉本裕太郎だ。

 ドラフトで指名された88人中、87人目に指名された杉本。オリックス恒例ともいえる、イチロー(マーリンズ)との夢の合同自主トレでは、練習パートナーとしてまさかの指名を受けた。

 新人合同自主トレで首脳陣の目に留まった杉本は、1軍キャンプに大抜擢。さらに視察に訪れたメジャー球団関係者からも、190センチ・88キロを誇る身体の大きさや、強肩ぶりを褒められたという。


爆発力を持つ強打の外野手


 徳島商では甲子園に出場し、青山学院大、JR西日本を経てプロ入りした杉本。社会人に入ってから体重は10キロ増えたといい、その日本人離れした身体から生み出される「爆発力」に自信を持つ、右の大型大砲だ。

「オコエ(瑠偉)くんほど脚は速くないが、飛ばす力は彼よりもあると思う」と語るように、その飛距離が最大のウリの杉本。

 まずは名前と顔を覚えてもらう必要がある新人選手にとって、この時期にマスコミに取り上げられることも、ある意味大事なことだ。

 イチローからサプライズ指名を受けたり、そのデカイ身体がきっかけで話題になるなど、杉本にはプロで活躍するために必要不可欠な「運」もあるように思う。


サバイバルに生き残ることができるか?


 キャンプはあくまでも開幕までの調整期間…というのは、レギュラーを確約されている一部の選手のみに当てはまる。杉本をはじめ、新人選手にとっては、首脳陣や先輩選手に顔と名前を覚えてもらう絶好の機会であり、死にもの狂いでアピールする期間だ。

 もちろん、運や話題性だけでは、開幕1軍切符を手にすることは出来ない。キャンプ第2クールからは、先輩選手との厳しいサバイバル競争が待ち受けている。

 紅白戦などで結果が求められてくるキャンプ中盤以降。杉本はもちろん、他球団の全てのルーキーズの今後に注目したい。


文=野球太郎編集部

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