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レアード! エルドレッド! 2016年プロ野球“助っ人”各種成績ランキング(野手編)


 熱き日本シリーズ。初戦から沢村賞投手・ジョンソン(広島)が快投を見せれば、エルドレッド(広島)も豪快なホームランを打ちまくり、パ・リーグ本塁打王のレアード(日本ハム)も躍動。さすがリーグを制した両球団だけあって、助っ人陣が“らしい”見事な活躍を見せている。

 頂上決戦を戦う両球団だけでなく、その他の球団も含めて今季の助っ人陣の活躍はどうだったのだろうか?

 今回、セ・パ両リーグの外国人枠の選手だけで、個人タイトルのスタッツを比較する助っ人ランキングを作成してみた。まずは野手編!

セ・リーグ助っ人野手成績


【打率】
1位:ビシエド(中日)=.274
2位:バレンティン(ヤクルト)=.269
3位:ロペス(DeNA)=.263
4位:ギャレット(巨人)=.258
5位:ゴメス(阪神)=.255

【本塁打】
1位:ロペス(DeNA)=34本
2位:バレンティン(ヤクルト)=31本
3位:ギャレット(巨人)=24本
4位:ビシエド(中日)=22本
4位:ゴメス(阪神)=22本

【打点】
1位:バレンティン(ヤクルト)=96打点
2位:ロペス(DeNA)=95打点
3位:ゴメス(阪神)=79打点
4位:ビシエド(中日)=68打点
4位:ギャレット(巨人)=68打点

【安打】
1位:ロペス(DeNA)=127安打
1位:ゴメス(阪神)=127安打
3位:バレンティン(ヤクルト)=123安打
4位:(中日)=114安打 ビシエド
5位:ギャレット(巨人)=109安打

【出塁率】
1位:バレンティン(ヤクルト)=.369
2位:ビシエド(中日)=.352
3位:ギャレット(巨人)=.327
4位:ゴメス(阪神)=.325
5位:ロペス(DeNA)=.299

【盗塁】
1位:ルナ(広島)=6盗塁
2位:エリアン(DeNA)=2盗塁
2位:ゴメス(阪神)=2盗塁

4名の助っ人が打撃1位を分け合う


 セ・リーグの助っ人野手からは正規のタイトル受賞者は出ず。助っ人陣だけを対象にした数字だと、ビシエド(中日)、ロペス(DeNA)、バレンティン(ヤクルト)、ゴメス(阪神)の4人が打撃の1位を分け合った。

 日本シリーズで大活躍のエルドレッドは打率.294をマークしたが、ケガや外国人枠の影響もあり、規定打席に届かず。ナニータ(中日)も打率.285を記録したが、同様に規定打席未満だった。

 走塁で魅せたのはルナ(広島)。昨季は中日で11盗塁を記録するなど、スキを突く走り屋であり、昨季も今季も盗塁死はゼロ。NPB4年間で、29盗塁(2盗塁死)で盗塁成功率.935を誇っている。


パ・リーグ助っ人野手成績


【打率】
1位:デスパイネ(ロッテ)=.280
2位:ウィーラー(楽天)=.265
3位:レアード(日本ハム)=.263
4位:メヒア(西武)=.252

【本塁打】
1位:レアード(日本ハム)=39本
2位:メヒア(西武)=35本
3位:ウィーラー(楽天)=27本
4位:デスパイネ(ロッテ)=24本
5位:ペゲーロ(楽天)=10本
5位:ナバーロ(ロッテ)=10本

【打点】
2位:レアード(日本ハム)=97打点
3位:デスパイネ(ロッテ)=92打点
4位:ウィーラー(楽天)=88打点
5位:ナバーロ(ロッテ)=44打点

【安打】
1位:レアード(日本ハム)=144安打
2位:デスパイネ(ロッテ)=139安打
3位:ウィーラー(楽天)=137安打
4位:メヒア(西武)=129安打
5位:モレル(オリックス)=75安打

【出塁率】
1位:デスパイネ(ロッテ)=.361
2位:ウィーラー(楽天)=.351
3位:メヒア(西武)=.333
4位:レアード(日本ハム)=.319

【盗塁】
1位:ボグセビック(オリックス)=3盗塁
2位:ウィーラー(楽天)=2盗塁
2位:モレル(オリックス)=2盗塁


パ・リーグ本塁打ベスト3は助っ人!


 レアード(日本ハム)がパ・リーグ本塁打王に輝いたパ・リーグだが、実はメヒア(西武)も全体で2位、ウィーラー(楽天)も3位タイでリーグ上位を助っ人が占めた。

 打点でも中田翔(日本ハム・110打点)と内川聖一(ソフトバンク・106打点)には及ばなかったが、3位から6位はメヒア、レアード、デスパイネ(ロッテ)、ウィーラーの順。規定打席到達こそ、この4名だけだったが、助っ人の役割をしっかり果たした。

 来季は残留濃厚と報じられているペゲーロとアマダーの楽天・助っ人にも注目。ペゲーロは200打席で10本塁打、アマダーは138打席で9本塁打をそれぞれかっ飛ばしており、無事に打席数が増えれば、上位に食い込む力はあるだろう。ウィーラーを含めた3助っ人の重厚打線形成に期待を寄せるファンも多い。

 盗塁は3Aで5度の2ケタ盗塁を記録したボグセビック(オリックス)がトップ。だが、打率.187の打撃不振で出番が少なくわずか3盗塁。韓国時代に2年間で47盗塁をマークし、俊足の呼び声高かったナバーロ(ロッテ)はまさかの0盗塁(3盗塁死)に終わった。

 打撃が期待される助っ人野手では「オマケ」の要素だが、外国人選手の盗塁にはなぜか胸の高鳴りを感じる。近年は少なくなった“走れる助っ人”の登場にも期待したい。


文=落合初春(おちあい・もとはる)

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