両リーグを通じての最高勝率.765を誇る楽天。
単純に考えても4試合に3試合は勝つわけなので、逆に負け試合を見ることの方が少ない。
それでも確実に勝ち試合を見たいと思ったら、狙うべくは土曜日と日曜日だ。これまで週末に行われた計8試合で8勝と猛威を奮っているからだ。
特に土曜日は、4試合で35得点と自慢の猛打も大爆発中。平日の仕事でストレスが溜まったら、土曜日に球場に行って、バカスカ打ちまくる楽天打線を見てスカッとしよう。
難点は前半戦における土日のホームゲームが少ないところだが、ビジターゲームを追いかける価値は大いにある。
楽天とまではいかないが、“負けない日”があるのが、広島、巨人、オリックス、西武の4チーム。
まず広島とオリックスは火曜日に強く、ともに3戦3勝。広島は野村祐輔、オリックスはディクソンを先発に起用しているところが勝因に思えるが、5、6回で降板することもあるので、継投も含めて楽しめる。
巨人は菅野智之が登板する火曜日が好成績かと思いきや、土曜日に気を吐いて3戦3勝。いずれもデーゲームでの逆転勝利なのでテンションは上がる。時間的にも、祝杯をあげるには最高だ。
西武は日曜日に4戦4勝。いずれも先発はウルフだ。ゴロを打たせるウルフ、ゴロをさばく浅村栄斗、源田壮亮の二遊間コンビからリズムが生まれるのか、日曜日のチーム打率は3割を超えている。
一方で、各球団には「鬼門」というべき負けが込む曜日も存在する。鬼門もチェックしてみよう。
セ・リーグを見ると、DeNAが火曜日に2戦2敗、ヤクルトが水曜日に3戦3敗、巨人が木曜日に2戦2敗、阪神が土曜日に3戦3敗、中日も土曜日に3戦3敗となっている。
パ・リーグは、ロッテが火曜日に3戦3敗、西武も火曜日に2戦2敗、楽天が水曜日に3戦3敗、日本ハムが金曜日と日曜日にそれぞれ4戦4敗と全敗している。
上記チームのファンは、これらの曜日には球場に近づかないほうが懸命かも?
また、驚いたのは水曜日の楽天。全4敗のうちの3敗と、今季の黒星をほぼ水曜日に喫している。これは楽天を下せるチャンス日ということでもあるので、対戦チームのファンは水曜日に応援に行くべし。
最後に、まったく話題に上がらなかったソフトバンクは、特定の曜日に「0勝」「0敗」というケースはなかった。
今季はまだエンジンがかかっていないが、戦力が充実しているソフトバンクだけに「いつ球場に行っても勝ち試合を見られそうだ」という期待感を抱かせる。
「曜日別観戦法のススメ」はいかがだっただろうか。ひいきチームの曜日別の勝敗に明確な傾向が出ているのなら、勝ちそうな試合を狙って観戦スケジュールを組むのが得策だろう。
ただ、あくまで開幕して約1カ月の傾向なので、万が一のときはご勘弁を……。
(成績は4月24日現在)
文=森田真悟(もりた・しんご)