全国的なトップニュースは清宮幸太郎(日本ハム)になるだろうが、そのほか11球団のドラ1でメディアの2番人気を集めそうなのは馬場皐輔(阪神)だ。
特に阪神はキャンプ時点でのメディア人気は12球団随一。関西メディアは毎朝のニュースでキャンプの動向を知らせるコーナーを設けるなど、並々ならぬ虎愛を注ぐ。ドラフト時点では中村奨成(広島)も報道人気を集めていたが、高卒の中村は長期育成ルート。となると即戦力の可能性があり、なおかつ「阪神」の馬場が一際注目を集めそうだ。
最速155キロの速球、七色の変化球、そして阪神の先発ローテはやや手薄。順調なら2月7日の紅白戦で実戦デビューするだろう。阪神ファンと関西メディアの期待に応え、開幕1軍を目指したい。
毎年、阪神のキャンプでは猛プッシュされる人材が出現する。今季は高卒2年目の才木浩人が飛躍候補になりそうだ。昨季は2軍で先発ローテーションを守り、1軍デビューも果たした。秋季キャンプでも金本知憲監督からの好評価を受け、いい状況で2年目の春を迎える。
馬場、才木ともに全国的な見せ場もある。2月18日の日本ハムとの練習試合だ。日本ハムはアリゾナから帰国し、国内初戦になりそう。つまり、清宮幸太郎の国内デビュー戦になる可能性が高い。
ここで阪神としては清宮にしっかりとプロの洗礼を浴びせなければならないが、時期的にも政治的にも大物を投げさせるわけにもいかない。そうなれば馬場や才木に見せ場がやってくるわけだ。
ドラフト3位で高校時代は全国的に無名だった才木だが、スポットライトを浴びる日は近い。そこで結果を残すべく、キャンプインから飛ばしまくるしかない。
文=落合初春(おちあい・もとはる)